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高利回りの「社会貢献型債券」が人気
投資を通じて途上国支援や環境対策など

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2014/11/22 20:00

 低金利が続く中、利回りが比較的高い「社会貢献型債券」が人気を集めている。社会貢献型債券とは、資金の使い道を貧困支援や環境対策などに限定して発行される債券のこと。国際的な金融機関や政府系金融機関が発行することが多く、南アフリカランドやブラジルレアルなどといった外貨建てで発行されることが多い。

 例えば、野村證券グループは9月、世界銀行が発行した社会貢献型債券「世銀債」を販売した。集めた資金は持続可能な発展を支援するために、教育、災害対策、ジェンダーの平等などの貸出案件に活用される。発行されたのは期間4年のトルコリラ建て債券と、期間3年のブラジルレアル建て債券の2種類。このほかでは、アフリカ域内における食糧安全保障事業のために発行した、アフリカ開発銀行の「食糧安全保障債」や、地球温暖化問題に苦しむ開発途上国を支援すするため、さまざまな温暖化対策プロジェクトへ資金を貸し出す世界銀行の「グリーンボンド」も販売された。

 また、大和証券グループは7日、フランスの農業系金融機関「クレディ・アグリコル・コーポレート・アンド・インベストメント・バンク」(CACIB)が発行する「グリーンボンド」を販売すると発表した。集めた資金はCACIBのグリーン・ポートフォリオに充当され、環境に優しい革新的エネルギーや、気候変動への対応に取り組む企業などへ貸し出される。発行されるのは税引き前の利率が年3.47%の豪ドル建ての債券と、税引き前の利率が年4.55%のメキシコペソ建ての債券。期間はそれぞれ5年。

 一方、SMBC日興証券は昨年10月、途上国の農業ビジネス支援のための資金に活用される「アグリ・ボンド」を販売した。発行したのは、国際金融機関のラボバンク・ネダーランド。メキシコペソ建てで期間は4年。

 社会貢献型債券は、債券の発行体の信用力が相対的に高いことからデフォルトのリスクが比較的低く、利率も高めに設定されている点が魅力となっている。

 ただし、社会貢献型債券は一般的に換金性が低く、為替の動きによっては元本割れのリスクもある。こうした特徴を理解したうえで、投資を検討するのがよさそうだ。

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