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銀行の貸出・預金ともに増加も「利ざや」は縮小
「逆ザヤ」に苦しむ銀行も

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2014/12/16 20:00

 銀行は預金と貸出金を順調に伸ばしている。しかし、一部の銀行では、経営は楽ではないようだ。

 一般社団法人全国銀行協会は12月5日、全国銀行の平成26年11月末の「預金・貸出速報」を発表した。全国銀行とは、都市銀行と地方銀行、信託銀行、新生銀行、あおぞら銀行の116行。

 発表によると、全国銀行の11月末時点の実質預金は636兆1,676億円で、前月末対比で9兆1,112億円(1.5%増)増加、前年同月末対比では20兆1,368億円(3.3%増)増加し、98カ月連続で前年同月末を上回った。

 一方、全国銀行の11月末時点の貸出金は449兆923億円で、前月末対比で2兆6,256億円(0.6%増)増加、前年同月末対比では10兆6,891億円(2.4%増)増加し、39カ月連続で前年同月末を上回った。

 このように、全国銀行は預金と貸出金を順調に伸ばしているものの、東京商工リサーチが12月8日に発表した調査結果によると、銀行の収益源である利ざやの縮小に歯止めがかかっていない実態も明らかになっている。

 銀行は集めた預金をもとに貸し出しや有価証券などで運用し、利ざやを上げている。東京商工リサーチによると、2014年3月期決算では銀行114行のうち74行(構成比64.9%)の利ざやが縮小し、拡大したのは34行(同29.8%)にとどまった。同率は6行だった。

 利ざやがマイナスになる「逆ざや」の銀行は8行存在し、内訳は大手銀行3行、地銀4行、第2地銀1行。その数は前年同期より4行減少したものの、2010年は1行、2011年は2行だったことから、高止まりしていることが分かる。

 このように利ざやが縮小傾向にあるのは金利の低下に加え、銀行間の貸出競争が厳しさを増しているためとみられている。

 日銀による積極的な金融緩和は継続すると予想されているだけに、銀行の利ざや縮小はしばらく続きそうだ。

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