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優良経営のパン屋さんに学ぶ繁盛のヒント
味に加えて地域や人との交流がポイント

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2015/03/15 12:00

 全国のおいしい「パン」を探すなら「優良経営食料品小売店等表彰事業」受賞店舗をチェックしてみるのも面白い。

 昨年度で24回目を迎えた同表彰事業(主催:公益財団法人 食品流通構造改善促進機構/後援:農林水産省、日本経済新聞社、日本政策金融公庫)の対象は、商店街などの共同活動と、生鮮、加工ほか3業種からなる小売業の2つ。今回のパンは小売業部門となる。2014年の受賞店舗は全国で29店舗。このうち3つがパンの製造・小売りを行う店舗だった。いずれも大きな売上を上げている優良経営の店舗だ。

 まず、「ZOPF(ツオップ/千葉県松戸市)」は、農林水産大臣賞を受賞した店舗。店舗名こそ、おさげ髪、転じて編み込みパンの意味を持つドイツ語だが、取り扱うパンは食パン(250円・税込より)から菓子パン(76円・税込より)まで、実に1日300種。朝6時半の開店から閉店の18時まで、焼き上がりとともに順次店内に並ぶ。モットーは、常に欠品なしの焼きたての提供だ。木をふんだんに用いた外観も独特で、外から店内を伺うことはできない。そして木の扉を開けると、そこにはおいしそうなパンがズラリ。この来店者とパンとの劇的な出会いの演出も、購入意欲の刺激にひと役かっている。また2階にはカフェを併設。朝食(680円・税込より)ほかのメニューや講習会を通じ、パンの新しい魅力の発信も精力的だ。同店の売上高は3億2,044万円。

 東京都町田市の「パン・パティ町田本店」と、神奈川県相模原市の「パン・パティこむぎのおはなし」の2店舗を運営する有限会社ビーブルー(東京都町田市)は、日本経済新聞社社長賞を受賞。同社では幅広い客層のニーズに応えられる多様な品揃えを行っており、町田本店では145アイテム、相模原店では135アイテムの商品を提供している。また可能な限り作りたての提供を目指している。そこで、購入後すぐ食べられるようにと無料のコーヒーサービスも行っている。イートインコーナーでは、コーヒーサーバーからセルフ方式となる同サービスを利用して、購入したパンを楽しむ人も多いそうだ。そして今年はもう1店舗、東京都立川市にオープンが予定となっている。同店の売上高は、3億4,598万6,000円。

 そして、山形県山形市のプロティアは、公益財団法人 食品流通構造改善促進機構会長賞を受賞。同店では、3つの異なるスタイルの店舗を運営している。内訳は宅配型の「ベーカリーてぃあら」。また「コッペ de サンド」は、コッペパン×選べる具材のオーダーメードの調理パン専門店。そして焼きたて食パンがメインの「安田製パン所」だ。それぞれ個性的で、味も抜群。地域を代表するパンとして、地元の人のハートをがっちりとつかんでいるようだ。同店の売上高は、8,407万8,000円。

 いずれの店舗も、味のおいしさに加えて、地域との交流や人材の育成なども熱心に行っている。今春は、おいしいパンをいただきに受賞店舗を訪れてみるのもよさそうだ。 

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