MONEYzine(マネージン)

一覧から探す

バイオマス発電関連市場が拡大
燃料を供給する地域の林業や畜産業にも好影響

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2015/04/04 18:00

 バイオマス発電事業には、地域の林業や畜産業との連携が欠かせない。人口減に悩む地域の活性化にも役立ちそうだ。

 富士経済は3月26日、バイオマス由来製品の国内市場の調査結果を発表した。バイオマスは再生可能な生物由来の資源のことで、2002年度に策定されたバイオマス・ニッポン総合戦略で注目を集めた。さらに、東日本大震災とそれに伴う電力危機が発生するとバイオマスに対する関心はさらに高まり、関連市場は拡大している。

 発表によると、バイオマス由来の電力は再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)開始で買取価格が上昇したことで、2013年度に市場が大きく拡大した。FITを契機として新たに建設された発電プラントは大規模発電プラントが中心で、2014年度後半からの稼動開始が多い。そのため、2015年度以降供給量が急増するとみられている。富士経済は、バイオマス由来電力の市場規模は2014年度が808億円で、2020年度には1,550億円まで拡大すると予想している。

 一方、藻類を利用したバイオ燃料は、2020年を目標にして大量培養技術の確立や低コスト化を目指した研究開発が進められている。現在のところ試験的にジェット燃料や自動車燃料で利用されているものの、市場は確立されていない。しかし、2020年度までには量産化とコストの低減が進み、その市場規模は188億円に成長すると予想している。

 そんな中、バイオマス発電事業に参入する企業も増えている。

 例えば、丸紅は2月26日、福井県敦賀市にある東洋紡第二事業所敷地内で、国内外の未利用な木質チップを主な燃料とするバイオマス発電事業を実施すると発表した。2015年11月より建設工事に着手し、2017年夏の商業運転開始を目指す。出力は37メガワットで、年間発電量は一般家庭約7万世帯の電力消費量に相当する。

 また、JR東日本は昨年12月2日、住友林業と住友大阪セメントと共同で新会社を設立し、青森県八戸市でのバイオマス発電事業を行うと発表した。発電規模は12メガワット。使用する燃料は、主に青森県三八・上北・下北地域の間伐材や製材端材、周辺鉄道沿線の鉄道林の間伐材のほか、パームヤシ殻も使用する。

 バイオマス発電では必要な燃料を確保するには、地域の林業や畜産業などとの連携が必要だ。事業として成功すれば、地域の林業や畜産業の活性化にもつながり、人口減に悩む地方で雇用を生み出してくれる。バイオマス発電事業の拡大は地域の活性化にも好影響を与えそうだ。

【関連記事】
ミドリムシビジネス、量産技術で活性化 食品や燃料の商品化も相次ぐ
ゴミをお金に!地球に優しいバイオマス発電 参入する企業や自治体続々
間伐材など原料、バイオマス発電に注目 林業も活性化、救世主となるか
企業遊休地を活用したメガソーラー建設、相次ぐ 再生可能エネルギー事業が本格化か
日本もエネルギー資源確保か 探査急がれる、メタンハイドレートとは

【FXランキング】 FXランキング 最新FXランキング スワップFXランキング 手数料FXランキング 口座数FXランキング 会社
【FXを徹底比較】 FX比較 取引コストFX比較 手数料FX比較 通貨ペアFX比較 発注機能FX比較 サービスFX比較 安全

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

株式

もっと見る

FX

もっと見る

経済・社会

もっと見る

マンガ

もっと見る

国際ニュース

もっと見る


All contents copyright © 2007-2018 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5