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柔軟なカスタマイズ対応で、求められる存在に
変化し続けるWeb業界で生き残る秘策は「中間ビジネス」だ!

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2009/06/09 09:00

 今回は、モバイルインターネット関連のシステム開発、広告代理業を行う中山桂一さんのお話です。大学時代に始めた事業には早々に競合が現れ、業績が低迷。ある人との出会いで事業転換して売上はアップ、創業9年目の今期は5億円の売上を見込んでいます。【独立・起業ストーリーのバックナンバーはこちら】

モバイル業界の無限なる可能性にかける、ポケットソリューション

 モバイルインターネットのシステム開発、広告代理業を行う、株式会社ポケットソリューション代表の中山桂一さん。同社の主力は、モバイルASP事業。キャンペーン、EC、着うた着メロ、ゲーム、ポイント、占い、懸賞などのASPサイトを運営している。従業員は12名、今期の年商は5億円を見込む。

 1999年2月にiモードの販売が開始され、今年でちょうど10年。中山さんがモバイル関連の事業を始めてから9年、同社はモバイルインターネット業界では老舗だ。

 「まだ10年しか経っていませんが、モバイル業界の変化はめまぐるしい。他のビジネス、たとえば飲食業や小売業は、50年、100年前からあります。ラーメン屋さんの場合、10年前と比べても、商品の見た目や味がまったく違うということはない。しかし、携帯電話の場合は違います。10年前、どれだけの人が携帯電話で買い物ができ、電車に乗れる世の中を想像したでしょうか。今では半年に1回、新しい携帯電話の機種が出て、技術は3ヵ月ごとに変わっています。変化の激しい市場は、大きな可能性を秘めている。弊社のミッションは、その無限なる可能性を活かすことだと思っています」

 中山さんの名刺は携帯電話そっくり。

 「僕たちは、アイディアが勝負。この名刺の形については、意匠登録もしました。弊社の目的は、システム開発や広告販売ではなく、携帯電話を使ってお客さんのやりたいことを叶えること。名刺を通じて、何をやっている会社か知ってもらいたいのです。お客様のやりたいことを最大限に実現するアイディア、過去にとらわれない柔軟性を武器に、モバイルに関してはどのような要望でも叶えられる会社になりたいと思っています」

大学生で掲示板を立ち上げ、iモード開始で月商100万に

 1981年生まれの中山さん。中学2年生のとき、貯めたお年玉で中古パソコンを購入。高校では情報技術を集中的に学び、第2種情報処理技術者、システムアドミニストレータ初級等の資格を取得した。1999年、大学1年のとき、恋愛相談のメールマガジンを発行すると、読者が数万人に。

 「読者から悩みを受付け、読者が回答するユーザー参加型。初めは週に1回の配信だったのですが、相談に対する返答を速くするために、インターネット上に掲示板を作りました。コミュニティが出来上がったので、チャットルームを作り、会員同士の検索もできるようにしました。今の出会い系サイトみたいですね(笑)。更新作業がかなりたいへんになり、入会金を取ることにしました。入会金は、1人500~1,000円に設定。最初のうちはパソコン版で、月3~5万円を売り上げ、学生としては十分な金額となりました」

 1999年10月、iモードのサービスが開始されたのをきっかけに、iモード用のホームページに組み直す。ある日大学から帰ると、通帳入金額が増え、1ヵ月で100万円くらいの売上になっていた。

 「これは困ったなあと。嬉しい反面、責任が重くなった上に、増え続ける売上に対する税金の払い方も知らない。会社を作れば、税金の請求書が送られてくるのではないかと勘違いし、教授に会社の作り方を聞きました」

 そして大学2年生のとき、株式会社ポケットプラニングを設立した。

競合サイトが乱立 出会い系サイトの開発を受託して生き延びる

 「会社を作りましたが、業績は最悪でした。恋愛相談サイトの入会金は、始めの5ヵ月で350万円集まったのですが、瞬く間に競合サイトがどんどん出現。競合会社は皆、プロ集団だったので、弊社のサイトはあっという間に潰されてしまいました。集客をしようにも、どこに広告を出せば良いのか、広告によってどれだけの効果が出るのか、わからなかったのです」

 従業員は5名。彼らに給料を払うためにも、運転資金として1,000万円を借金した。

 「その当時の僕には、『1,000万円なんて、何年働けば返せるのだろう?』という金額。
大学なんて行ってるヒマはありませんよ」

 次第に、出会い系サイトを始めたい会社からの問合せが増えた。「あまり乗り気ではありませんでしたが、会社を潰さないために、出会い系サイトのシステム開発をして生き延びていました」

 2~3年間は、そんな状態が続き、なんとか会社を持ちこたえた。 「今後はどのように進んでいこうか」と迷っていた矢先、上場企業の役員に出会い、急成長への道が開けることになる。(次ページへ続く)


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