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シュークリームの「ヒロタ」を再建した21LADY・広野道子さん M&Aで「時間」と「知恵」を買い、女性消費者目線で年商1,000億円を目指す

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2012/09/18 08:00

 今回は、女性のライフスタイル産業への投資、成長支援を行う広野道子さんのお話です。広野さんは、カフェ・ド・クリエやタリーズのチェーン展開を日本で最初に手掛け、経営破綻した老舗シュークリームチェーン「ヒロタ」を再建した人です。20代後半から数社の役員としてビジネスの第一線を走ってきて得た商売の知恵、その時間の使い方には、女性達へのエールが感じられました。

カフェのチェーン展開後、シュークリームの老舗「ヒロタ」を再建

 シュークリームの老舗ブランド「ヒロタ」が2001年に経営破綻したことを皆さんは覚えているだろうか。同社を立て直したのは21LADY株式会社の代表、広野道子さんだ。「ヒロタ」の再建だけでなく、実は日本に「女性がふらっと一人で入れるカフェチェーン店」を最初に作り、展開した人でもある。

 カフェ・ド・クリエ、タリーズ、パレットプラザ等のフランチャイズ展開を支援した後、女性の「衣・食・住・職・遊・学」のライフスタイル産業に焦点を当てて投資および成長支援を行う事業を始めた。穏やかな印象の彼女だが、その経営にはスピード感があり、とにかく意志決定が速い。75億の負債を抱えて倒産した「ヒロタ」の再建を買って出る決断に要した時間は、たった1週間だったというから驚くばかり。

 広野さんは1961年、京都府岩滝町に生まれ、神戸で学生時代を過ごした。異国との貿易が盛んで新しいものが溢れる神戸の街は「海外から入ってくる文化を拒まない気風」が肌に合い、新しい店を見つけることが楽しかった。大学時代は、さまざまなアルバイトを経験。スーパーマーケットでチーズ売り、家庭教師等、人に接する仕事で交渉力や販売力、コミュニケーションを磨いた。「当時の経験はそのまま、今に活きています」

 大学卒業後、富士通オアシススクールに入社。新入社員研修では、当時出始めたばかりのワープロを家電量販店で実地販売し、20万円の商品を1日で20台も売り上げ、先輩達を驚かせた。大阪府刊行情報誌の営業職として3年間勤務した。

 その後、予備校時代の友人が働いていた縁でベンチャーリンクに転職。同社はまだ創業3年目のベンチャー企業で、20代の社員に新しい仕事をどんどん任せていた。性別や年齢も関係なく、深夜までオフィスに詰める毎日。広野さんは、愛媛の地元銀行と共にベンチャーリンクの会員企業を開拓する仕事を担当した。

 入社から半年後、女性ばかりの子会社を作ることになり、広野さんはその会社の専務取締役に選ばれた。「専務取締役になる予定だった女性が突然、寿退社してしまい、入社間もない私に白羽の矢が立ちました。『資本金5万円を振り込んでくれ』と言われ、よく分からないまま振り込みました(笑)」

 1988年、27歳のとき、子会社「モベラ」の専務取締役に。オフィスは東京の一等地・青山、すぐに上京することになった。多くの中小企業経営者に会う中、写真現像DPE「パレットプラザ」をフランチャイズするプラザクリエイトの大島康広社長と知り合う。

 転機は1993年春、大島社長に「東京に進出したいのだが、それを担ってくれる人材を探してほしい」と依頼された時のこと。それに匹敵する人が見つからず、広野さんは思わず自分でも驚くような返答をしてしまった。「それなら私がやりましょうか」と。(次ページへ続く)


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