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意外とたくましい今春の新入社員像
経営者志向を持つ人も多く、マナーも重要視

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2015/04/12 16:00

 4月になると、町では真新しいスーツ姿の新入社員の姿が目立つ。新たに社会人になった彼らは、どのような意識を持っているのだろうか。

 4月1日の入社式では、各企業のトップが新入社員に訓示を述べた。1,500人余りが入社したトヨタでは豊田章男社長が「100年先の未来に向け挑戦を」、また経営破たんを経験したJALの植木義晴社長は「新しいことに挑戦する勇気をもってもらいたい」と1,160人を前にあいさつし、新入社員へ期待を寄せた。

 一方、当の新入社員の意識はどうか。そこには意外と野武士的なたくましい実像が浮かび上がっている。人材サービス会社のVSNは、全国の新社会人男女を対象に3月23日から26日まで「新社会人の意識調査」を実施した。それによると、「期待」よりも「不安」を抱いてる人が約65%いた。少々ひ弱な印象を持ってしまうが、「社会人になるにあたり、現時点で会社経営、起業をどれくらい目指していますか」の問いには全体の22.7%が目指しているとしており、経営者志向を5人に1人は持っていることが分かった。

 たくましさと共に良識的な面も持ち合わせているようで、「社会人になるにあたり、必要と感じるスキル」を聞いたところ、「社会人のマナー」を挙げた人が77%に上った。同じ質問では「ビジネスマナーを身に付ける」「身だしなみや清潔感に注意する」などが続いた。調査からはチャレンジ精神が旺盛で、社会での常識人として新生活に臨む姿がうかがえる。

 公益財団法人日本生産性本部がまとめた特徴は「消せるボールペン型」と発表して話題を呼んだ。「見かけはありきたりなボールペンだが、その機能は大きく異なっている。見かけだけで判断して、書き直しができる機能(変化に対応できる柔軟性)を活用しなければもったいない」という趣旨だ。同本部は「書き直しができると思って失敗を恐れずチャレンジして欲しい」と新社会人にメッセージを発信している。

 新入社員は、会社の姿勢や上司の意図により、どんな色にも染まる布のようでもある。今回の2つの調査で浮かび上がったのは独立精神旺盛で、変化に対応する柔軟な姿勢。そんな色をどう見事に染色して会社の宝になるような素晴らしい布に仕上げるのか。試されるのは先輩社会人のほうかもしれない。

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