今年のGW期間中(4月25日~5月5日)の旅行は堅調で、外出先での支出も増加傾向にあるようだ。
JTBが4月2日に発表した「GW期間中の旅行動向調査結果」(調査期間3月4日~16日 調査対象15歳以上79歳までの男女1,200名)によると、足元の景況感がいいことから国内旅行は好調で、前年比3.0%増の2,335万9,000人が見込まれている。中でも、北陸新幹線を利用した北陸方面の旅行が好調なほか、ハリー・ポッター人気が続く「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」がある大阪や、朝の人気ドラマの舞台となった北海道への旅行が増加傾向にあるようだ。
国内旅行の平均費用も堅調で、前年比4.1%増加して3万5,800円となった。旅行費用に対する意向を聞くと、「支出を増やしたい」と答えた人が16.7%で前年比で5.6ポイント増加する一方、「支出を減らしたい」と答えた人が26.2%で前年比で3.1ポイント減少。旅行への支出は昨年よりも意欲的であることが分かった。
また、今年のGWの傾向を聞いたところ「ガソリン代が下がったので自動車で旅行」と答えた人が21.5%で最も多く、ガソリン価格の下落が旅行消費増加の追い風となっている様子が分かった。
旅先でのレンタカー需要にも変化の動きがある。
楽天が4月6日に発表した「今どきのレンタカー事情に関する調査結果」によると、ラグジュアリークラス(高級車)のレンタカー予約が前年同期比で36.7%増加。特に20代~40代での伸びが高く、北海道や沖縄県などの人気観光地で需要が高まっているという。「リゾート地での旅行は憧れの高級車やスポーツカーを楽しみたい」と考えるユーザーが増え、レンタカーを旅行体験の1つととらえる傾向が高まっているようだ。
今年は大手企業を中心に賃金上昇の動きもみられる。GWは消費の拡大も加わり、旅行業界は活気づきそうだ。
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