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「果物・野菜飲料」に新商品、続々
旬の味覚や新効能で新たな魅力をプラス

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2015/06/28 12:00

 食において健康は重要なキーワードだ。その健康の1杯である「果物・野菜飲料」に新たな魅力を加える動きがみられる。

 健康の1杯の定番である「果物・野菜飲料」の売り上げが減少傾向にあるようだ。この状況を脱するために、各メーカーは工夫を凝らして新商品を市場に投入している。

 富士経済の調査結果によると、2014年の清涼飲料の国内市場規模は、前年比1.5%減の4兆9,790億円。2015年は4兆9,726億円の見込みで縮小傾向だ。このうち、同じ健康をうたうドリンクヨーグルトなど乳性飲料が、2014年は前年比0.5%増の1兆1,178億円、2015年見込みも1兆1,369億円であるのに対して、果物・野菜飲料は、2014年が前年比5.4%減の5,040億円、2015年の見込みは4,912億円と苦戦が続く。現状打破のためにあらためてクローズアップされているのが、素材の魅力や効能のアピールだ。

 この動きでこのところのキーとなっている言葉が「地産地消」だ。地産地消とは、その地域で生産されたものを、その地域で消費すること。しかし、これでは地元産を地元で消費と範囲は狭い。そこで、果物・野菜飲料の新商品開発に用いられている。

 「地産全消」は、カゴメ(本社:愛知県名古屋市)が提唱する日本各地の旬の味覚を加えた商品だ。基本は、野菜と各地の旬の果物の組み合わせとなり、2010年より同社が展開する「野菜生活100」の季節限定販売、地産全消タイプとしてシリーズ化されている。6月30日より販売が始まる「野菜100 紀州うめミックス」では和歌山県産南高梅、8月25日スタートの「野菜生活100 直七ミックス」には、幻の柑橘とされる高知県産の直七(なおしち)を使用など、今夏も話題性抜群の商品が用意されている。価格は税別で100円前後。200ミリリットル紙製容器。

 また、キリンビバレッジ(東京都中野区)が、今年から新たに展開するのが「おいしく地産全笑。プロジェクト」だ。第1弾商品は「キリン おいしく地産全笑。世界一の九州・沖縄をつくろう。野菜100」と「キリン おいしく地産全笑。世界一の九州・沖縄をつくろう。野菜と果物」各150円・税別、165グラム缶容器の2つ。どちらもニンジン汁をベースに、前者は九州各県と沖縄県の野菜を、後者は野菜と果物をブレンドしたものだ。発売は7月7日より。

 一方、新たな効能の発表も相次ぐ。カゴメと城西大学(埼玉県坂戸市)との共同研究で、食前の野菜ジュースの摂取は、メタボリックシンドロームの原因のひとつとされる食後の血糖値の上昇を抑えることがわかったのが今年の4月。また6月は伊藤園(本社:東京都渋谷区)と筑波大学(茨城県つくば市)の共同研究で、野菜や果物・野菜飲料の継続的な摂取は、抗抑うつ、抗不安効果があることが確認された。

 日本各地の四季のおいしさや、新しい健康面のメリットに消費者の反応はいかに。果物・野菜飲料の今後が注目される。

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