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ガソリン価格がジワジワ上昇
円安関連倒産は前年同月下回るも警戒必要

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2015/07/11 22:00

 JX日鉱日石エネルギーは6月26日、6月分のガソリンの卸価格を発表した。発表によると、6月の月間平均卸価格は1リットルあたり前月比で1.7円上昇した。5月にも1リットルあたり前月比で4.8円上昇しており、ガソリン価格がジワジワ上昇している様子が分かる。

 また、他の石油元売各社も7月1日に、6月分のガソリンの卸価格を相次いで発表。昭和シェル石油は6月のガソリンの卸価格が1リットルあたり前月比で2.4円上昇、出光興産も6月のガソリンの卸価格が1リットルあたり前月比で1.9円上昇したと、それぞれ発表した。

 現在、原油の先物価格が落ち着いているにもかかわらずガソリン価格が上昇しているのは、円安の影響もあるとみられる。

 今年の円相場を見ると、年初から1ドル=119円台を中心に推移していた。しかし、5月下旬から円安が進み、6月2日には東京外国為替市場で2002年12月以来12年半ぶりに1ドル=125円台をつけた。その後も1ドル=123円前後の円安基調が続いている。

 東京商工リサーチが7月1日に発表した調査結果によると、6月に発生した「円安関連倒産」は16件(速報値)で、前年同月の25件を下回った。また、2015年上半期(1月~6月)に発生した「円安関連倒産」は83件(速報値)で、前年同期の144件を42.3%下回った。最近のガソリン価格などは上昇傾向にあるものの、昨年後半は高騰していた原油価格が下落し、石油化学製品が値下がりしたことなどが好影響を与えたようだ。

 円安は輸出企業の収益を押し上げる一方で、エネルギーや資源など海外からの輸入に頼る分野では原材料価格の上昇を招く。そのため、円安が中小企業の体力を消耗させる恐れがあるほか、ガソリン価格の上昇が私たちの家計を直撃する可能性も指摘されている。景気回復への期待が高まっているだけに、その影響が懸念されるところだ。

 急激な為替変動は経済を不安定にさせるため、今後の動向を注視する必要がありそうだ。

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