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ジーンズカジュアル衣料販売の3社を比較 業績低迷の理由は経営のこの数字にあり

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 販売低迷からの脱却を目指すジーンズカジュアル衣料販売の3社、ライトオン(7445)、マックハウス(7603)、ジーンズメイト(7448)の概要を見てみよう。

 3社とも自己資本率は高く、靴販売チェーンのチヨダ(8185)の子会社であるマックハウスとジーンズメイトは無借金と、経営面で直ちに問題になるような点は見当たらない。

 ただし、企業の継続で最重視したい営業キャッシュフロー(CF)の赤字が目立つとともに、売上高の減少傾向が続いているのも事実。営業CFの赤字は、会社が獲得するキャッシュより出ていくキャッシュが多いということだ。3社の経営成績を確認しておこう。

3社の売上高と仕入高の差異を比較してみた

 1会計年度に仕入れた商品は、必ずしもその年度に完売するわけではなく、売れ残りは在庫として計上するのが基本。そのため、「仕入=原価」とはいかないが、年間を通した仕入高と売上高からは、相関関係が見えてくる。

 ライトオンの場合、ボトムスの仕入高を「1」とすると、売上高は「1.89倍」である。カットソー・ニットも「1.89倍」、シャツやアウターは「1.80倍」だ。全体としては、売上高は仕入高の「1.87倍」である。同じように、マックハウスの全体数値は「1.63倍」、ジーンズメイトは「1.98倍」である。

ライトオン(14年8月期)

  仕入高   売上高
ボトムス 1 1.89倍
カットソー・ニット 1 1.89倍
シャツ・アウター 1 1.80倍
全体 1 1.87倍

マックハウス(15年2月期)

  仕入高   売上高
メンズトップス 1 1.75倍
メンズボトムス 1 1.74倍
レディーストップス 1 1.68倍
レディースボトムス 1 1.52倍
キッズ 1 1.63倍
全体 1 1.63倍

ジーンズメイト(15年2月期)

  仕入高   売上高
ジーンズ・パンツ 1 1.90倍
シャツ・ジャケット 1 1.82倍
ソックス・雑貨 1 2.66倍
全体 1 1.98倍

 ドラッグストアの食品関連ともなれば、「1.1倍~1.2倍台」もあるが、ジーンズカジュアル衣料3社の数値は、小売では標準的と見ていいだろう。ユニクロを展開するファーストリテイリング(9983)も「1.8倍台」での推移である。

 これら倍数から逆算すると、仕入価格を推定することができる。仮に1,000円の定価で販売する商品の場合、ライトオンは534円、マックハウスは613円、ジーンズメイトは505円が仕入価格ということになる。

 マックハウスの場合は、前年比で仕入れを20億円以上増やしたことで600円台になっているが、13年度は546円だった。

 結論をいえば、ジーンズカジュアル衣料の3社は、500円強で仕入れた商品を1,000円で販売していると見ていいようだ。


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