MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

役員報酬1億円以上の上場企業と人数が過去最多に
長者番付上位は資本市場の活用がカギか

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2015/07/26 16:00

 役員報酬1億円以上を開示した上場企業と人数が過去最多となった。役員報酬増額の背景には、企業業績の改善があったようだ。

 東京商工リサーチが7月13日に発表した2015年3月期決算「役員報酬1億円以上開示企業」調査の最終まとめ結果によると、役員報酬1億円以上を開示した上場企業は211社、人数は411人で過去最多となった。前年同期より社数で20社(前年同期191社)、開示人数は50人(同361人)増加した。業績改善を反映し、2年連続で役員報酬1億円以上だった272人のうち、176人は前年同期より役員報酬額が増加した。

 役員報酬の最高額は、オリックスの宮内義彦元代表執行役会長で54億7,000万円(前年同期2億1,300万円)。宮内氏に次ぐのは、三共(SANKYO)の毒島秀行代表取締役会長が21億7,600万円、ソフトバンクのロナルド・フィッシャー取締役が17億9,100万円、岡三証券グループの加藤精一代表取締役会長が12億円、日産自動車のカルロス・ゴーン代表取締役会長兼社長、最高経営責任者が10億3,500万円となった。

 同リサーチの分析では、上位50人の役員報酬総額は300億3,200万円。主な報酬内訳では基本報酬104億7,400万円(構成比34.8%)、退職慰労金89億5,600万円(同29.8%)、賞与41億4,400万円(同13.7%)、ストックオプション14億8,300万円(同4.9%)。全体と比べ基本報酬が15.6ポイント、賞与が3.9ポイント、ストックオプションが1.0ポイントダウン、基本報酬が柱ではあるが、退職慰労金制度の廃止などもあり、徐々に賞与やストックオプションなど、業績に連動した報酬体系に移行しているのが特徴としている。

 一方、「フォーブス」誌が今年4月に公表した日本の長者番付では 柳井正ファーストリテイリング創業者兼社長とその親族が保有する資産211億ドル(約2兆5,109億円)がトップだった。

 ベスト3は、海外売上を大幅に伸ばしたユニクロ柳井正氏に続き、アリババ上場により多額の資産を得たソフトバンク孫正義氏(約1兆6,541 億円)、1.6兆円もの資金でビームスの買収を決めたサントリー佐治信忠氏(約1兆2,971 億円)だった。「フォーブス ジャパン」高野真編集長は、「これら長者たちの富の蓄積・移動・消失が世界的金融緩和の中で、これまで以上に資本市場と密接にかかわっているのが2014年の日本長者番付の特徴」と指摘している。

 役員報酬の上位者は企業業績の好調さが高額報酬の背景にあり、長者番付では資本市場をうまく活用することが成功のカギだったようだ。

【関連記事】
中国長者番付1位は資産6500億円の宗慶後氏 「ワハハ」とはどのような会社なのか
ビル・ゲイツ氏を抜き、世界長者番付でトップに立った謎のメキシコ人の正体
外資系企業が求める人材の資質「変化への適応力」 流出防止には明確なキャリアパスや高額報酬の提示
「年収4000万超」ここがヘンだよ国会議員 世界最高水準の高額報酬は妥当か
役員報酬開示、高額報酬の中心は「外国人」と「創業者」

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

All contents copyright © 2007-2019 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5