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円安が海外旅行の計画に大きな影響
一方、海外旅行保険では高額医療事故が増加

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2015/08/01 14:00

 円安が海外旅行に心理的な影響を与えている。そんな中、海外でアクシデントが発生した場合の費用も、高額化する傾向にあるようだ。

 株式会社リクルートライフスタイルに設置された海外旅行に関する調査研究機関「エイビーロード・リサーチ・センター」は6月23日、「エイビーロード海外旅行調査2015」を発表した。この調査は2014年に海外旅行をした18歳以上の男女を対象に、3月23日から26日にかけて実施された。サンプルは5,000人。

 発表によると、海外旅行のきっかけを複数回答で聞くと、「円高・円安」と回答した割合は、為替相場が1ドル=105円85銭、1ユーロ=140円42銭(各通貨の月中平均相場の単純平均)だった2014年は4.5%だった。この割合は、1ドル=97円65銭、1ユーロ=129円68銭だった2013年が6.4%で、1ドル=79円82銭、1ユーロ=102円63銭だった2012年が24.5%だった。このところの円安傾向が海外旅行の計画に大きな影響を与えている様子が分かる。

 そこで、どのくらいの為替相場を円高や円安と感じるのか具体的に聞いたところ、1ドルが96円で円高、116円で円安と感じていた。ちなみに2015年の1月から3月の為替相場は1ドルが119円9銭で、1ユーロが134円18銭。ユーロ圏は昨年より魅力が増しているものの、ドル圏では円安と感じる水準を超えて推移している。今年の夏の旅行でも、円安が海外旅行の計画に影響を与える可能性がありそうだ。

 一方、円安は旅行先で発生したアクシデントにも影響を与えている。

 ジェイアイ傷害火災保険が7月17日に発表した「2014年度の海外旅行保険契約者の事故発生状況調査(2014年4月~2015年3月)」の結果によると、海外旅行保険の「治療・救援費用保険金」の支払いで、2014年に過去最高となる事例が発生した。その金額は9,335万円。アメリカの空港到着後に呼吸困難を訴えたため救急車で搬送され、肺塞栓症・肺炎・肺結核のため49日間の入院と手術が施された。その際には、家族も駆けつけている。

 このほかでは、ハワイで嘔吐物を飲み込んで救急車で搬送され16日間入院したケースの6,080万円、アメリカで歩行中に車にはねられて脳挫傷・くも膜下出血で33日間入院したケースの5,664万円、クルーズ船内で胸の痛みを訴えたため南アフリカで下船し、36日間入院したケースの2,414万円などがあった。

 ジェイアイ傷害火災保険によると、「治療・救援費用」の保険金支払いが300万円を超えた高額医療事故は世界各地で発生しており、円安の影響から欧米で多くなる傾向にあるという。

 海外旅行を計画している人は為替の動向についてもある程度認識した上で、準備しておくのがよさそうだ。

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