MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

2016年卒採用、内定承諾書を求める企業は62.9%
一方、学生は内定辞退の申し出が遅れる傾向に

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2015/08/08 18:00

 多くの企業が内定を出した学生に誓約書の提出を求める一方、内定承諾書の位置づけは年々軽くなる傾向にあるようだ。

 株式会社アイデムは7月29日、「2016年3月新卒採用に関する企業調査」の結果を発表した。この調査は2016年度の新卒採用を行う企業の新卒採用業務担当者1,000名を対象に、6月13日から15日にかけて実施された。

 まず、2016年度新卒採用活動の6月時点の状況を聞いたところ、広報活動やその準備も含めて「現在行っている」と回答した企業が55.0%で、「まだ何も行っていない」が26.2%、「既に終了している」が18.8%だった。業種別に見ると、金融業、不動産業、通信業で「既に終了している」と回答した企業の割合が高く、従業員規模別では、規模が小さくなるにつれ「まだ何も行っていない」企業の割合が増加。企業規模が「30〜99人」で33.3%、「29人以下」で45.5%などとなった。企業規模によっては、これからが採用活動のスタートとなっているようだ。

 次いで、内定者に対して「内定承諾書・誓約書」の提出を求めているかを聞いたところ、内定承諾書・誓約書の提出を「求めている」と回答した企業が62.9%となり、「求めていない」の37.1%を大きく上回った。また、内定承諾書・誓約書の提出を「求めている」と回答した企業に提出期限を聞いたところ、内定通知後「1週間以内」が21.1%、「2週間以内」が29.1%、「1カ月以内」が23.8%で、全体の74.0%の企業が1カ月以内の提出を求めていた。このほかでは、「2〜3か月以内」が4.3%、「3か月以上あと」が2.1%、「期限は決めておらず、内定式までに提出」が19.6%だった。

 ちなみに、企業が採用活動に使う費用を聞いたところ、「100万円〜300万円未満」が19.5%で最も多く、「就活ナビサイトの利用費」「会社案内やパンフレット等資料作成費」の比重が高かった。それなりの費用と時間を費やして内定者を決めているだけに、内定を出した学生には入社してほしい。そんな思いが、誓約書の提出を促すきっかけになっているのかもしれない。

 ただ、学生は内定を複数確保しており、内定辞退の申し出が遅れる傾向にあるようだ。

 株式会社ガイアックスが7月29日に発表した調査結果によると、2015年卒向けサイトの利用者である内定者約3万人の状況を分析したところ、就活を終える学生は5月から6月が多いにも関わらず、内定辞退のピークは7月で、その後も10月まで辞退率は高いまま推移。就活の終了と内定辞退には2から3カ月のズレがあるようだ。

 こうした傾向が「オワハラ」の増加を招く一方、大学はオワハラ対策として学生は誓約書に法的拘束力がないことを説明。そのため、学生が複数の企業に内定承諾書を提出する傾向が強くなるなど、内定承諾書の位置づけは年々軽くなっていると、同社は分析している。

 学生側と企業側それぞれに事情があり、双方のマッチングは簡単ではなさそうだ。

【関連記事】
就活中に聞けない質問、「将来的な給与」53% 一方、離職を考える最多要因は「給与に不満」
面接官、志望動機より身だしなみ重視 就活生、6割がスーツを新調
就活塾、人気の裏でトラブルも 高額な入塾料や強引なクレジット契約など
留学費用は、就活で取り戻せるか 大手企業4割が「海外留学経験者採用したい」
大卒初任給、大企業と中小企業で明暗 採用活動後倒しなど、就活に影響か

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

All contents copyright © 2007-2019 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5