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「町の本屋さん」で新アイデア続々
活字に親しむサービスやくつろぎの空間作りなど

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2015/08/23 14:00

 町から、中小規模の書店が減少している。アルメディア(東京都豊島区)の調査によると2000年には全国に2万店以上あった書店数は、昨年の5月時点で1万3943店となり、332の市町村では新刊書籍を取り扱う書店がゼロになったそうだ。背景には、インターネットで書籍を購入する人の増加や活字離れといった要因があり、有効で即効性のある打開策もなかなか見出せない。

 しかし、ソーシャルリーディングなどの人気からも分かるように、書籍に対するニーズはそれなりにある。そこで、もっと書籍・活字を楽しむ暮らしのきっかけづくりとなるアイディアがあれば、集客に売上アップと現状を変えられるはずと、このところ新しい提案を試みる書店がある。

 注文殺到につき、現在サービス休止中となっているのが、いわた書店(北海道砂川市)の「お任せ1万円選書」。これは書店が、注文者の読書傾向や好みをメールなどをもとにリサーチし、金額相当分のおすすめ書籍をセレクトしてくれるもの。本は好きでも選ぶのがひと苦労で、結局読まない、また多忙で選ぶ時間がないという人には格好のサービスだ。再開は、2016年初旬の予定となっている。

 読書会から大人の修学旅行といった“部活”まで、多彩なイベントも大好評だが、店内の読書スペースも1度でも利用すれば、いつの間にか常連になる。そんな書籍とともに、くつろぎの時間を提供するのが天狼院書店「東京天狼院」(東京都豊島区)だ。ワンドリンクオーダー(360円より)で、座席、Wi-Fi、電源を利用でき、じっくりと書籍と対峙できる。畳や堕落するソファのほか、冬はコタツ、夏も冷やしコタツを用意しているという。読書のついでに作業をしてもよい。なお8月18日まで改装工事中だった同書店、19日からさらにパワーアップして営業再開となった。

 書籍と一緒にくつろぎの時間を過ごすなら、今秋オープンの“泊まれる書店”も要チェックしたい。9月末に東京・池袋(東京都豊島区)に開業予定の「BOOK AND BED TOKYO(ブック・アンド・ベッド・トウキョウ)」は、施設内の閲覧用本棚から選んだ書籍を読みながら宿泊もできる簡易宿泊施設(ホステル)。読書をしながらウトウト、気がついたら朝という心地良い体験がセールスポイントだ。書籍の販売はないので、厳密には書店ではないが、ナイト・キャップの代わりの読書タイム。来る夜長で読書の秋の過ごし方には、もってこいかもしれない。運営はアールストア(東京都品川区)。

 話題の書店のサービスを味わえば、書籍や書店により親近感が湧き、本を読む機会も増えそうだ。

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