MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

日本の「性」の文化、各方面でさまざまな動き
春画展や日活ロマンポルノ、R-18文学賞など

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2015/09/06 14:00

 日本や世界各地には「性」をテーマにしながらも、ひとひねりを加えた娯楽文化や芸術の類いは多い。日本では、これまで文化はあってもあまりおおっぴらになることはなかった。しかし今秋は、各方面で動きが活発化している。

 東京の永青文庫(東京都文京区)では、今秋9月19日より「春画展」が開催される。江戸時代に流行した浮世絵の一種である春画は、独特のおおらかさやユーモアを交え、主に男女の営みを表現した絵画だ。明治以降は海外でも広く知られるようになり、数々の著名芸術家にも多大なる影響を与えた。そして現在も、注目度や評価は高く、企画展も世界各国で開催されており、2013年に大英博物館(イギリス・ロンドン)で催された春画展は盛況を極めた。一方、春画は卑猥で下品との偏見もあり、日本での本格的な展覧会は今回が初の試みだそうだ。ならばこの機会に、春画を日本が誇る芸術として、あらためて鑑賞してみるべきかもしれない。入場料1,500円(18歳未満入館禁止)。会期は12月23日まで。

 名はポルノだが、中身は優れた映像文化だ。「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」は、2016年に誕生45年を迎える日活(本社:東京都文京区)の「日活ロマンポルノ」の記念事業。日活ロマンポルノとは、製作期間は1971年から1988年までの17年間で、公開作品は約1100本の成人映画レーベルだ。ただし同レーベルは、単なる男性向け映画ではない。低予算ながら比較的自由な映画製作が可能だったために、当時は無名の若手製作者や役者らが作品づくりに参加し、表現方法を競い合った。結果、作品は諸外国のポルノとは一線を画した性と男女のドラマを描く個性的な仕上がりとなり、また製作に携わった者の多くは、現在日本の映像文化を支える映画監督や役者として活躍中だ。今夏、プロジェクト第1弾として新作製作も始まった。劇場公開は来年、その前にDVD他で過去の作品をチェックしておきたい。

 文学にも注目したい。今年も、応募者・選考委員がすべて女性の「R-18文学賞(大賞30万円/主催:新潮社・東京都新宿区)」の募集が始まった。2002年より「女性が書く、性をテーマにした小説」、2011年からは「女性ならではの感性を生かした小説」を公募する同賞も「花宵道中(宮木あや子著、637円)」など、過去の大賞受賞作品は、独特の切り口で性や男女の関係がつづられており、秋の夜長の大人の読書タイムにはうってつけだ。

 今秋は、日本の「性」の文化をあらためて見直してみるのも面白そうだ。

【関連記事】
地元PR新キャラ、今秋も続々 賛否両論や再登板、セクシー路線など
和菓子「ようかん」のバリエーション続々登場 芸術のお供からスポーツ時の栄養補給まで
京都で楽しむ夜のイベント アート展覧会や映画村の酒場、夜の水族館など
書店が選ぶ文学賞 本選びに、売上増に欠かせない存在に
今秋の“夜遊び”は、歩いて楽しむ 終電後の駅や月明かりの山道、閉館後の美術館など

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク


All contents copyright © 2007-2020 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5