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国内消費、ホームセンター小売市場は苦戦も
富裕層やインバウンド消費関連は好調

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2015/09/26 14:00

 国内消費はホームセンター小売市場が苦戦する一方、富裕層による消費やインバウンド関連消費は好調なようだ。

 矢野経済研究所は9月9日、ホームセンター小売市場に関する調査結果(調査期間は5月~9月)を発表した。それによると、2014年度の国内ホームセンター小売市場規模は、前年度比1.3%減の3兆9,260億円となった。消費税増税にともなう駆け込み需要の反動で、住宅リフォームなどの高額商品需要が冷え込んだ影響が大きかったようだ。2015年の市場規模は一部で好調な業者が積極的に出店していることから、前年度比1.0%増の3兆9,650億円と予測している。ただ、中長期的にみると人口減少に伴う需要の縮小があるほか、スーパーやドラッグストア、100円ショップなどの小売業態との販売競争が激化しており、市場規模は4兆円を目前に横ばいか微減傾向が続くと予想している。

 また同研究所は9月10日、国内インポートブランド市場に関する調査結果(調査期間は3月~7月)を発表した。調査におけるインポートブランドは、いずれも欧州および米国からの輸入品に限られている。

 発表によると2014年の国内インポートブランド市場の規模は、小売金額ベースで前年比10.3%増の2兆1,993億円となり、4年連続のプラス成長となった。アイテム別に見ると市場規模がもっとも大きいのは「ウォッチ」の5,417億円で前年比20.6%増だった。次いで市場規模が大きいのは「バッグ・革小物」の5,218億円で同9.0%増。以下、「ジュエリー」の3,150億円(同6.8%増)、「レディスウェア」の2,548億円(同6.0%増)、「シューズ」の2,015億円(同7.9%増)と続いた。

 従来からのブランド顧客である富裕層の消費が好調だったことから市場は拡大したと見られている。また、「ウォッチ」(前年比20.6%増)や「アイウェア」(市場規模334億円、同21.5%増)など、インバウンド需要(訪日外国人客のブランド消費)の多いアイテムが大幅に増加しており、訪日外客数の伸びにあわせて好調に推移したようだ。こうした傾向は継続する見込みで、2015年の市場規模は前年比5.4%増の2兆3,189億円と予想。ただし、日本人中間層の消費行動に陰りが見られる点は楽観視できないと指摘している。

 国内の消費は上向いている印象があるものの、目立っているのは富裕層とインバウンド関連の消費で、個人消費には力強さが欠けるようだ。この先に控えている消費税の再増税に向けて動向が注目される。

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