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低迷続く携帯電話のリサイクル率
保有理由は「コレクション・思い出として」25.1%

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2015/10/10 22:00

 携帯電話の契約件数は増加しているが、リサイクル率は低いまま。背景にはリユース市場の成熟度だけでなく、処分率の低さもあった。

 一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)は9月8日、2015年7月の移動電話(携帯電話と公衆用PHS)の国内出荷実績を発表した。7月の移動電話の国内出荷台数は241万2,000台で、前年同月比で76.2%増加した。そのうちスマートフォンは前年同月比221.5%増の142万8,000台。夏モデルの出荷が好調だったことから大幅にプラスとなり、2カ月連続で100万台を超えた。

 また、同時に発表された2015年4月~6月の携帯電話契約数は、累計で前期比2.5%増の1億5,149万2,700台、純増数は前期比31.1%増の365万3,000台だった。携帯電話の契約数は順調に伸びているようだ。

 このように携帯電話が普及する一方で、使い古した携帯電話やPHSの回収率は減少している。一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)が6月に発表した調査結果によると、2014年度の携帯電話とPHSの本体のリサイクル実績は619万1,000台で、2013年度の667万8,000台を下回った。

 携帯電話の出荷台数に比べてリサイクル実績が大幅に少ないのは、リサイクルの認知率が伸び悩んでいることも影響している。CIAJの調査(調査対象は携帯電話・PHS・スマートフォンを所有する15歳以上の男女、調査期間は4月24日~25日、有効回答数は2,066名)によると、携帯事業者が回収リサイクルを実施しているのを知っている人は54.2%で前年の55.4%を下回った。

 また、過去1年以内に携帯電話を処分したことが「ある」と回答したのは15.3%。もう使用していない携帯電話を保有している理由を複数回答で聞いたところ、「コレクション、思い出として保有」(25.1%)、「保有しておきたいデータがあるが移行できなかった」(23.5%)、「なんとなく手放せない」(21.0%)などの理由が多く、「どのように処分していいかわからない」(12.2%)、「面倒だから」(7.6%)という回答もあった。

 携帯電話にはさまざまな貴重な資源が使われているため、リサイクルは環境の保護にもつながる。しかし、ユーザーにとっては長年使ってきた携帯電話はなかなか手放しにくいようだ。

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