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日本の不動産投資、国内外から人気を集める
商業用はJ-REITが活況、個人はワンルームに注目

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2015/10/24 22:00

 日本の不動産は安定投資として注目され、国内外の投資家から人気を集めているようだ。

 総合不動産サービス大手のJLLグループ(本社:イリノイ州シカゴ)が10月14日に発表した投資分析レポートによると、2015年第3四半期の世界の商業用不動産投資額(速報ベース)は、前年同期比3%減の1,690億ドルとなった。2015年1月~9月では前年同期比3%増の4,920億ドルで、14四半期連続で1,000億ドルを突破。世界的に商業用不動産投資は底堅く推移しているようだ。

 日本の商業用不動産投資も活発だ。JLLのレポートによると、日本の2015年第3四半期の投資額は円建てで換算すると30%増の1兆900億円(ドル建てでは前年同期比8%増の87億ドル)、2015年1月~9月の投資額は15%増の3兆4,000億円(ドル建てでは前年同期比2%減の280億ドル)となった。

 日本の商業用不動産投資の中心はJ-REITだ。J-REIT市場をみると、7月にジャパン・シニアリビング投資法人が資産規模約280億円で新規上場したほか、日本リート投資法人が複数の売主からオフィス11物件を約467億円で取得するなど、物件取得の動きが継続している。このほかではSOFAZ(アゼルバイジャンの政府系ファンド)がオリックスとエリオット・マネジメントの特別目的会社(SPC)から銀座の商業施設「KIRARITO GINZA」を523億円で取得するなどの動きもあった。日本の不動産市場は安全資産として評価されており、J-REITだけでなく私募ファンドによる大型の物件取得が継続するとJLLは予想している。

 一方、日本の個人投資家も不動産投資に注目しているようだ。株式会社インヴァランスが7月に発表した調査結果(調査期間は7月9日~13日 調査対象は不動産投資に関心のある全国の社会人の男女600名)によると、不動産投資の対象として興味があるものを複数回答で聞いたところ、「ワンルームマンション(~30平方メートル未満)」が50.7%で最も多かった。以下、「戸建て」(30.7%)、「コンパクトマンション(30平方メートル~60平方メートル未満)」(28.7%)、「ファミリータイプマンション(60平方メートル以上)」(25.3%)と続いた。

 また、不動産投資に期待していることを複数回答で聞いたところ、「老後の収入として年金の代わりになる」(42.7%)、「銀行に預けるよりもリターンが期待できる」(27.3%)、「別に仕事があってもゆとりを持って運用できる」(26.3%)などの回答が多かった。

 アベノミクス以降、一部地域の不動産価格は上昇基調を続けている。将来的には人口減少などの懸念もあるが、今のところ日本の不動産は安定的に収益が得られる投資対象として国内外から人気を集めているようだ。

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