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外国人によるインバウンド消費が拡大
人気は化粧品や温熱シートなどの日用品

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2015/10/31 18:00

 外国人旅行者によるインバウンド消費の恩恵は、旅行や観光業界のほか、日用品や化粧品などさまざまな業界におよんでいる。

 日本政府観光局(JNTO)が10月21日に発表した資料(推計値)によると、2015年9月に日本を訪れた外国人の数は161万2,000人で、これまで9月として過去最高だった2014年を51万3,000人上回った。また、1月~9月までの累計は1,448万人に達し、年間として過去最高だった2014年(1,341万人)を9月時点で超えた。

 こうした外国人旅行者の増加は、さまざまな商品やサービスの市場に大きな影響をおよぼしている。トイレタリー用品の中の「温熱シート・パッド」も注目市場の1つ。富士経済が10月15日に発表した「2015年 トイレタリー用品市場調査」では、2015年の市場規模は前年比5.1%増の62億円に拡大すると予想している。2014年の同市場は主力商品の「めぐりズム 蒸気でホットアイマスク」(花王)のリニューアルや、ピップの新規参入、繰り返し使える「リラックスゆたぽん」(白元アース)が消費者から注目を集めて2ケタ増となった。2015年も好調に推移しており、インバウンド需要をつかんだ「めぐりズム 蒸気でホットアイマスク」を中心に市場が拡大している。

 化粧品市場も恩恵を受けている。矢野経済研究所が10月9日に発表した「化粧品市場に関する調査結果2015」(調査期間6月~9月)によると、2014年度の国内化粧品の市場規模は、前年度比0.5%の2兆3,305億円(メーカー出荷金額ベース)となった。2014年の上期は消費税増税による消費マインドの低下などで苦戦したものの、下期に入ると消費マインドの回復に加えてインバウンド消費が活況を呈し、市場は微増ながら増加。中でもスキンケア市場はフェイスパックやUVケア、美容液などのスペシャルケア製品が好調で、2014年の市場規模は0.6%増の1兆771億円となった。アジア人観光客のお土産として購入されるケースが増えているようだ。

 日本製品は信頼性が高く、お土産として外国人旅行者から人気が高い。さらに、2014年10月の外国人旅行者向け消費税免税制度の改正で日本製の日用品が買いやすくなり、インバウンド需要のすそ野が大きく広がった。「観光立国 日本」に向けた取り組みは、需要の創出という観点ではひとまず成功しているようだ。

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