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安さや付加価値が魅力の「光コラボ」
光回線ユーザーの43.8%が「検討意思なし」

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2015/12/13 08:00

 MM総研が12月1日に発表した2015年9月末のブロードバンド回線事業者の加入件数調査結果によると、2015年9月末時点の光回線サービスの加入件数は2,728万9,000件で、2015年度上期(4月~9月)では64万2,000件増加した。ただ伸び率は2.4%にとどまり、高速モバイル通信の普及や固定ブロードバンドの世帯普及率の高止まりの影響で、光回線サービスの成長は鈍化傾向にあるようだ。

 2015年2月に開始されたNTT東西の光コラボレーションモデル(光コラボ)による新規需要創出効果も限定的だ。発表によると9月末の光コラボ契約数は234万8,000件で、NTT東西光回線契約数に占める割合は12.3%となった。ただ、光コラボの契約をみるとフレッツ光からの乗り換えが9割近くを占めており、新規需要を掘り起こすまでには至っていないようだ。

 「光コラボ」はNTT東日本とNTT西日本が開始した光ファイバーインターネット回線の新たなビジネスモデルで、両社が展開している「フレッツ光」の回線をさまざまな企業に卸すことで、光回線のさらなる普及を図ろうというもの。フレッツ光回線の提供を受けた「光コラボ事業者」は、仮想固定通信事業者(FVNO)として独自ブランドの光回線サービスを展開。料金の安さや付加価値などをウリにした独自のサービスを提供している。

 ただ、NTTコム リサーチが6月に発表した調査結果によると、光回線サービスの利用者の多くが、光コラボへの切り替えには慎重な様子が分かった。調査期間は5月14日で、有効回答者数は2,188名。それによると、光コラボの利用状況を聞いたところ、「利用している」は1.9%で、「既に申込を済ませている」が2.5%で、利用率は4.4%だった。また、「半年以内に検討したい」と回答した利用意向者は5.8%にとどまり、「検討するつもりがない」が43.8%、「もう少し様子をみてから」が30.7%、「わからない」が15.3%となった。

 そこで、光コラボを利用していない理由を聞いたところ、「現状に不満がないから」が53.7%で最も多かった。以下は、「それほど安くならなそうだから」(23.0%)、「手続きが面倒だから」(20.9%)、「サービスがたくさんありすぎてどれを選んでいいのかわからない」(18.2%)、「仕組みがよく分からないから」(17.4%)と続いた。

 光コラボは料金の安いプランや自社の強みを生かした特色のあるプランがあり、光回線サービスの利用者にはメリットも多い。光コラボをさらに普及させるためには、利用者にメリットを分かりやすく伝えていく必要がありそうだ。

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