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ファストフードの両雄、マクドナルドと吉野家
「コラボ」や「新業態」で新たな取り組み

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2015/12/12 18:00

 長らく日本のファストフード界の横綱的な存在であったハンバーガーのマクドナルド(日本マクドナルド/本社:東京都新宿区)と、牛丼の吉野家(本社:東京都北区)。先月、相次いだ両企業の発表によると、マクドナルド(日本マクドナルドホールディングス・平成27年12月期 第3四半期連結決算)の第3四半期累計期間である今年1月~9月の利益はマイナスで、約292億円の赤字だ。一方の吉野家(吉野家ホールディングス・第59期 第2四半期連結決算)は、今年3月~8月の売上高は前年同期比1.4%増の475億円だが、利益は3.4%減の15億円となった。

 低価格ながら迅速で美味しいのが魅力で、人々から長く支持されてきた両社ではあるが、それだけでは消費者から受け入れられにくくなってきた。そこで、この状況を打開しようと「コラボ」や「新業態」をキーワードにさまざまな取り組みを始めている。

 現在、新潟県のマクドナルドは、ご当地アイドルとのコラボで活気づいている。「マクドナルド×NGT48コラボレーションキャンペーン」は、AKB48の姉妹グループとして、今年新潟県に誕生したNGT48とともに、地域に根ざした店舗づくりを目指すもの。目玉商品はNGT48メンバーのスペシャルカードつきチキンマックナゲット(1,800円・税込、48ピース入)だ。また、同社では11月より、初の日本人デザイナーを起用し、これまでにない個性的な空間演出をほどこした店舗展開を始めた。

 一方、吉野家ホールディングスは美容に関心の高い女性や健康的な外食を求める人向けの新業態を始めた。こちらは吉野家ホールディングスの元気なグループ企業、はなまる(本社:東京都中央区)が経営に携わっている。はなまるは、先の吉野家ホールディングスの業績で、売上高は前年同期比9.1%増の111億円、利益も20.7%増の8億円と波に乗る企業だ。

 同社は10月15日、東京都渋谷区に「F・R・Sands(ファンガス・ライス・サンドウィッチーズ)」第1号店を出店した。同店では、世界初の焼いたご飯を薄くのばしたおこげ状のシートに、きのこや納豆などをはさみ提供するスタイル、かつセットメニューでも348カロリーとヘルシーさが特徴だ。メニューはBLTたまご(500円・税込)など。

 これまでにないファストフードの新たな魅力を生み出すため、両社の模索はまだまだ続きそうだ。

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