不動産価格が高止まりする中、
4月の住宅ローン金利がじわりと上昇
首都圏の不動産価格が高止まりする中、金融機関に金利引き下げ競争を回避する動きが見られ、4月の住宅ローン金利がわずかながら上昇した。

野村不動産アーバンネット株式会社は、4月1日時点の住宅地価格動向と中古マンション価格動向を調査し、その結果を4月6日に発表した。対象エリアは東京都区部、東京都下、神奈川県、埼玉県、千葉県の5つ。
1~3月期の住宅地価格の平均変動率は0.2%で、2013年7月調査以降連続してプラスを維持した。価格の推移をみると、「値上がり」が10.1%(前回20.9%)、「横ばい」が82.9%(同70.3%)、「値下がり」が7.0%(同8.9%)となり、横ばいで推移する地点が増えた。エリア別の変動率は「埼玉」が0.6%、「東京都下」が0.3%で上昇率が高く、年間変動率も「埼玉」が1.9%で最も高くなった。
1~3月期の中古マンション価格の平均変動率は0.1%で、住宅地価格同様に2013年7月調査以降連続してプラスを維持した。価格の推移をみると、「値上がり」が11.7%(前回16.3%)、「横ばい」が81.3%(同70.3%)、「値下がり」が7.1%(同12.9%)だった。エリア別の変動率は「東京都下」と「神奈川」がマイナスに転じる一方、「埼玉」は0.5%で最も高く、年間変動率では「東京都区部」の1.7%、「埼玉」の1.6%が目立った。なお、「東京都区部」の年間変動率は首都圏で最も高くなったものの、2016年10~12月期と1~3月期の変動率は0.0%で、プラスで推移したもののほぼ横ばいとなっており、価格の上昇に一服感も見られた。
一方、WhatzMoney株式会社は4月4日、「WhatzMoney 住宅ローンレポート」を公表した。レポートは、同社が独自に4月実行分のローン金利状況を調査してまとめたもの。
主要73行の10年固定金利型住宅ローンの4月の平均金利は、前月比0.019%上昇して1.010%になった。10年固定金利型住宅ローンの基準となる10年国債金利が、前月と同水準の0.06%で推移したものの、過度な金利競争を回避するため金利を引き上げる動きがみられ上昇した。主要73行の金利動向は、16行(前月比7行増加)が「引き上げ」、54行(同10行減少)が「据え置き」、3行(同3行増加)が「引き下げ」だった。
主要73行の変動型住宅ローンの4月の平均金利は、前月比0.001%上昇して0.931%になった。変動金利型の住宅ローン金利はマイナス金利導入以降、過去最低水準で推移してきたが、一部で金利引き下げ競争から撤退する動きが見られわずかながら上昇した。主要73行の金利動向は4行(前月比4行増加)が「引き上げ」、68行(同5行減少)が「据え置き」、1行(同1行増加)が「引き下げ」だった。
不動産価格が高値圏で推移する中、住宅ローン金利がわずかながら上昇している。マイホーム購入を検討している人は、価格と金利の動向に注目しておく必要がありそうだ。
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