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国内銀行の貸出と預金はいずれも増加傾向
一方、マイナス金利で「逆ざや」は20行で増加

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2017/08/26 22:00

 貸出や預金は増加しているものの、銀行の資金運用利回りは低下傾向にあり、マイナス金利政策によって収益が圧迫されているようだ。

 日本銀行金融機構局は8月8日、7月の「貸出・預金動向 速報」を発表した。それによると、7月の銀行の貸出総額(1カ月間の平均残高 以下同じ)は前年同月比3.4%増の449兆2,177億円だった。貸出総額を四半期別で見ると、2017年1月から3月は同2.8%増、2017年4月から6月は同3.2%増で、銀行は貸出を順調に伸ばしている。

 一方、7月の銀行の預金残高(1カ月間の平均残高 以下同じ)は前年同月比4.5%増の684兆9,613億円だった。預金残高を四半期別で見ると、2017年1月から3月と2017年4月から6月がともに同4.5%増で、銀行は預金も順調に伸ばしていた。

 そんな中、東京商工リサーチは、国内の銀行114行を対象に2017年3月期決算の総資金利ざやを調査し、その結果を8月8日に発表した。総資金利ざやは貸出金や有価証券で稼ぐ資金運用利回りから、預金や債券、コールマネー、借用金などの資金調達コストを差し引いた数値で、銀行の収益状況を示している。数値がプラスであれば資金運用で収益を上げていることになるが、マイナスは「逆ざや」となり貸出や運用で利益が出ていないことを示す。

 2017年3月期の総資金利ざやの中央値は0.14%で、前年同期の0.18%を下回り、調査を開始した2009年以降では最低となった。過去のデータと比較すると、2009年は0.29%だったがその後は低下を続け、2015年に初めて0.20%を割り込み0.17%となった。翌年の2016年は投資信託の配当増や、保有投信の解約益などが寄与して0.18%に上昇したものの、マイナス金利が実施されて初の通期決算となった2017年は、総資金利ざやの落ち込みが目立つ結果となった。

 総資金利ざやの動向を見ると、114行のうち6割にあたる73行(構成比64.0%)で総資金利ざやが縮小した。縮小幅が大きかったのは、豊和銀行の0.26ポイント縮小、福島銀行の0.16ポイント縮小、福邦銀行の0.14ポイント縮小などで第二地銀が目立った。一方、総資金利ざやが拡大したのは34行(構成比29.8%)だった。有価証券利息配当金が増加した三井住友銀行が0.21ポイント拡大、個人向け消費者ローンや中小事業者向け貸出が堅調だった宮崎太陽銀行が0.12ポイント拡大、リテールバンキング重視の営業スタイルで資金運用利回りが上昇したスルガ銀行が0.10ポイント拡大した。

 また、総資金利ざやがマイナスになる「逆ざや」は20行で、調査を開始した2009年以降で最も多かった。内訳は大手銀行が3行、地銀が8行、第2地銀が9行で、前年同期より8行増加した。

 多くの銀行は預金や貸出を増やしているものの、一部ではマイナス金利政策の影響で厳しい経営環境におかれている銀行もあるようだ。

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