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信用金庫、貸出残高増加も収益力は低下
利益が出ていない「逆ざや」が前年の3.4倍に

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2017/11/25 18:00

 信用金庫は貸出を伸ばしているが、2017年3月期には「逆ざや」が前年の3.4倍に増加したほか、資金運用利回りも98%が低下した。

 日銀は11月9日、「貸出・預金動向速報(2017年10月)」を公表した。それによると、信用金庫の10月の貸出の平均残高(1カ月間の平均)は前年同月比2.6%増の67兆6613億円だった。

 昨年度からの貸出の平均残高の推移をみると、「2016年4月~6月」が同2.2%増、「2016年7月~9月」が同2.3%増、「2016年10月~12月」が2.3%増、「2017年1月~3月」が同2.5%増、「2017年4月~6月」が同2.8%増、「2017年7月~9月」が同2.7%増で増加が続いている。

 そんな中、東京商工リサーチは、2013年3月期本決算から5期連続で「総資金利ざや」「資金運用利回り」「資金調達原価率」が判明した主要152信用金庫を対象に、2017年3月期決算での「総資金利ざや」を調査し、その結果を11月9日に発表した。「総資金利ざや」は資金全体の収益力を示す指標の1つで、貸出金や余裕金等の運用収益力を表す「資金運用利回り」から、預金などの資金調達コストを示す「資金調達原価率」を差し引いて算出されている。数値がプラスだと資金運用で収益を上げ、マイナスは「逆ざや」で利益が出ていないことを示している。

 2017年3月期の「総資金利ざや」を前年と比較すると、130信用金庫(構成比85.5%)が縮小した。拡大したのは19信用金庫(同12.5%)にとどまり、前年と同じが3信用金庫だった。2017年3月期に総資金利ざやがマイナスの「逆ざや」だったのは、24信用金庫だった。過去の推移をみると、2013年が5信用金庫、2014年が4信用金庫、2015年が5信用金庫、2016年が7信用金庫で、ここにきて3.4倍と大きく増加している。

 また、「資金運用利回り」を見ると、2017年3月期では149信用金庫(構成比98.0%)が前年より低下し、ほとんどの信用金庫が運用難に直面していた。資金運用利回りの分布状況を見ると、「1.0%以上1.2%未満」が81信用金庫で最も多く、「1.2%以上1.5%未満」が43信用金庫と続いた。また、資金運用利回りが「1.0%未満」の信用金庫の数は、2013年がゼロ、2014年が1信用金庫、2015年が3信用金庫、2016年が10信用金庫で、2017年は20信用金庫に拡大した。

 金融緩和が継続する中、信用金庫は貸出残高を伸ばしているものの、収益力は低下しているようだ。

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