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外食産業は「新卒の早期離職率が高い」は本当か?
リンガーハットら18社の給与と勤続年数をチェック

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 外食産業では「早期離職が多い」のか、それとも「定着率は高い」のか。主要企業の「従業員平均勤続年数」から探ってみた。

リンガーハットの儲けの構造

 外食産業といえば、流通やサービス業と同じように新卒入社者の早期離職率が高いというイメージが強いが、リンガーハット(8200)を見てもらおう。のちに触れるが、同社の従業員平均勤続年数は18年前後である。

 外食企業の浮き沈みは激しい。リンガーハットも例外ではなく、何度か最終赤字転落を経験。だが、13年2月期以降は上向きに転じ、18年2月期も増収増益予想である。

 そのリンガーハットが運営する「長崎ちゃんぽんリンガーハット」は、フランチャイズ(FC)店舗を含めれば、数県を残して出店済み。ほぼ全国展開である。他社に先駆けるように早い時期から国産野菜の提供にこだわっており、女性を中心にファンも少なくないようだ。同社はとんかつ専門店「浜勝」も運営。海外やFCを含めた両店舗の合計は750を超す。

 直営店に限れば、長崎ちゃんぽん店の1店舗1日平均売上高はおよそ17万円。浜勝は29万円に迫る。店舗運営はパート主体だが、1店舗平均従業員・パート数は、長崎ちゃんぽんが8人前後、浜勝は14人といったところだ。

 店舗のつくりは、ショッピングセンター内への出店もあり、外食としてはごく平均的な水準といっていいだろう。それでも、長崎ちゃんぽんを1店舗新規オープンさせるためには、およそ3000万円の資金を投じているようだ。

 グループ全体の収支を1000円の飲食にたとえれば、原価は320円で、従業員やパートの給与は270円後に相当。結果として、リンガーハットは1000円の飲食を提供して、70円程度の営業利益を実現している、というのが現状である。

リンガーハットの従業員平均勤続年数

 さて、リンガーハットの従業員平均勤続年数の推移である。平均勤続年数はおよそ18年。これはキヤノン(7751)日本たばこ産業(2914)とほぼ同水準であり、15年強のトヨタ自動車(7203)を上回る。外食企業としては、トップクラスの長さを示しているといっていいだろう。

 持株会社、いわゆる「ホールディングス(HD)企業」の場合は、グループを統括する業務が主力になるため、従業員もそれなりにベテランが配置されることが多く、社歴が長く、従業員平均給与も高く出るのが一般的だ。

 リンガーハットも、社名に「HD」はついていないものの、持株会社である。そのため、平均勤続年数が長く、平均年齢も高めに出ているともいえるが、事業会社として500人を超える従業員の平均を開示していた03年度や04年度でも、平均勤続年数は12年を超えていた。

 同社はすでに、正社員を対象に60歳定年を65歳に延長し、定年延長後も延長以前と同等の賃金・賞与基準とするなど、シニア社員を積極的に活用。若年社員の離職防止にも注力しており、多くの店舗従業員が所属する子会社のリンガーハットジャパンの平均勤続年数も、業界平均を上回っていることは容易に想像がつく。


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