SBIグループはデジタルアセットを基盤とする生態系の構築に向けて、デジタルアセット関連ベンチャー企業への出資・提携を拡大している。今回のN2N Connect Berhad(以下、N2N)への出資はその取り組みの一環。
N2Nは投資銀行・証券会社向けの金融商品取引システムの構築・委託運用サービスを主力事業とし、マレーシアの新興株式市場ACE Marketに上場している。同社は、取引所のルール・技術の標準化が進む欧米と比べ、各国での独自ルール・技術による運営がなされているアジア各国の取引所の共通化を目指し、「アジアトレーディングハブ構想」を2016年に発表している。現在はマレーシアのほかシンガポール、香港、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナムなどでも事業展開を図り、全世界の80%以上の金融機関が接続するトレーディングプラットフォームを構築。今後はプラットフォームへのブロックチェーンの導入のほか、デジタルアセットの取引も可能とするグローバルトレーディングハブとなることを目指している。
SBIグループは、引き続き高い技術力を有するデジタルアセット関連ベンチャー企業への出資・提携に注力するとともに、SBIグループ内の既存のデジタルアセット関連各社とのシナジー追求を図る。
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