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デビアス、ブロックチェーンを使ったダイヤモンドのデジタルトラッキングに成功、小売大手シグネットも参画

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2018/06/12 08:00

 デビアスグループは、エンド・トゥ・エンドのブロックチェーンを使った開発中のプラットフォームによって、ダイヤモンドのデジタルトラッキングに成功。このプロジェクトに、メーカーから小売業者までが続々参画している。

 デビアスグループは5月10日、エンド・トゥ・エンドのブロックチェーンを使ったプラットフォームのパイロット版で、100個の高価なダイヤモンドのデジタルトラッキングに成功したと発表した。「Tracr」と呼ばれるそのプラットフォームは年内にローンチ予定で、業界各社が利用が可能になる。

 Tracrはダイヤモンドが鉱山から掘り出され、カットや研磨を経て、小売店にたどりつくまでのジャーニーを記録するために開発された。このプラットフォームが完全に稼働すると、登録されたダイヤモンドが自然のものであり、紛争や反政府活動の資金源になっていないという信頼性を消費者に提供し、業界における可視性と信頼を向上させ、ダイヤモンドバリューチェーン全体の効率性を向上させる。

 トラッキングにおいては、ダイヤモンドがバリューチェーンに沿って移動するにつれて、ユニークな「グローバルダイヤモンドID」が自動的に付与され、参画する各社が保有する既存の記録管理システムとの統合によって、個々のダイヤモンドのカラット、色、透明度などの属性がIDに格納される。

 これによってTracrは物理的なダイヤモンドごとに、そのデータを変更不可能なデジタルの軌跡(デジタルトレイル)中にデータを集約し、ダイヤモンドの来歴、原石から研磨に至るトレーサビリティを保証することができる。

 Tracrの開発には、5つのダイヤモンドメーカー、Diacore、Diarough、KGK Group、Rosy Blue、Venus Jewelが参画。技術面ではBCGデジタルベンチャーズが協力している。さらに5月24日には、Tracrに宝石販売大手のシグネット・ジュエラーズが小売業者としてはじめてTracrのパイロット版に参画を発表した。

 デビアスとシグネットの両チームは、宝石メーカーと小売セクターのニーズを確実に満たすために連携し、まずはダイヤモンドジュエリーのトラッキング、および小さなサイズのアイテムにも対応するためにパイロット版のスコープを拡大することにフォーカスする。

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