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数少ない 上場している農畜産関連企業の従業員給与の水準は?

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 牛乳、食肉、鶏卵、イチゴなどの身近な食材を生産販売している農畜産関連事業では、上場している企業は少ない。今回は、その数少ない企業の従業員給与を分析してみよう。

北海道で食される卵の2つに1つを生産する「ホクリヨウ」

 17年8月期の売上高は159億円、営業利益率は9.5%で、最終利益が14.2億円だったのがホクリヨウ(1384)だ。決算期変更のため増減率などの比較はできないが、19年3月期も最終黒字予想である。

 ホクリヨウが北の大地、北海道で畜産物生産販売の専門会社としてスタートしたのは1972年。以後、農場の取得や出荷工場の建設を進めるなど事業を拡大。2010年には養豚事業から離れ養鶏専門会社となり、15年に東証2部上場、翌年には株式公開会社のステータスともいうべき1部昇格を実現している。

 北海道で食する卵の2個に1個は、ホクリヨウ産だと思っていいだろう。17年北海道の採卵鶏飼養羽数約523万羽(農水省統計)に対して、ホクリヨウの道内飼養羽数は約258万羽だった。

 自社の雛専用農場で育成した雛を、やはり自社の成鶏6農場に送り、そこで生産された卵を自社で販売する。生産からスーパーなど取引先への販売まで自社内で一貫して行っているのが同社の大きな特長だ。鳥インフルエンザを防備するウインドレスの鶏舎構造、サルモネラワクチンの接種、植物性飼料の使用など食の安全へのこだわりはいうまでもない。 

 道内での直売比率は96~97%。自社の5つの工場で選別・包装後、道内の2500を超す取引先に、6時間以内で配達する。「PG卵モーニング」「サラダ気分」などの自社ブランドでの展開に加え、相手先ブランドで提供するOEMも手がけている。

 気候的な冬の厳しさから、ある面では参入障壁が高いという北海道の特殊性があるにしても、地域で圧倒的なシェアを獲得して収益を拡大するというビジネスの王道を歩んでいるともいえるだろう。本州での本格展開も見据え、宮城県で農場を取得、出荷工場も建設中だ。そんなホクリヨウの従業員平均年間給与は400万円前後での推移である。

鹿児島からKFCを支える「アクシーズ」

 北海道から遠く離れた鹿児島を拠点としているのがアクシーズ(1381)である。17年6月期の決算は売上高188億円、営業利益29億円(営業利益率15.8%)、純利益19億円。18年6月期については増収増益予想だ。

 ホクリヨウと同じようにアクシーズを一言で表すとすれば、三菱商事(8058)系の日本KFCホールディングス(9873)が運営している「日本ケンタッキー・フライド・チキン」で口にしている確率が高いといえるだろう。アクシーズの売上高の半分は三菱商事子会社の食肉専門商社、それに低温物流・加工食品のニチレイ(2871)の2社向けである。

 1962年創業のアクシーズは1984年に食卵の生産販売から撤退し、鶏肉および加工食品にシフトしているが、その理由のひとつが「卵の商品価値の高度化の限界」。卵が中心のホクリヨウとは異なる選択だが、飼料製造、種鶏飼育、雛生産、ブロイラー飼育、鶏肉加工と、製造から販売までの一貫運営体制と安全へのこだわりは変わりがない。鶏舎環境制御技術を活用して無投薬飼育も実現している。

 アクシーズ従業員の平均給与はほぼホクリヨウと同水準。ただし、平均年齢は40歳台のホクリヨウより低く30歳台半である。


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