SWIFT、gpi(グローバル・ペイメント・イノベーション)をすべての外国送金に適用する方針を発表
国際銀行間通信協会(SWIFT)は、gpi(グローバル・ペイメント・イノベーション)をそのネットワーク上の10,000行すべてに適用し、送金のメリットを浸透させる拡大方針を取ることを発表した。

国際銀行間通信協会(SWIFT)はグローバルな協同組合で、金融コミュニティに対し、通信に必要なメッセージング、およびその標準化を支えるプラットフォームのほか、決済ネットワークへのアクセスやシステムの統合・連携、認証、分析、規制コンプライアンスなどにかかる製品およびサービスを提供している。
今回、SWIFTはgpi(グローバル・ペイメント・イノベーション)をそのネットワーク上の10,000行すべてに適用し、グローバルでgpi送金のメリットを浸透させる拡大方針を取ることを発表した。
2017年にスタートしたgpiは、すでにSWIFTを経由する外国送金の25%を占めており、日々1000億米ドルに相当する金額がgpiによって送金されている。受益者の口座への送金までにかかる時間は分単位、場合によっては秒単位で実施される。
SWIFT gpiは導入開始後、急速に浸透し、世界トップ50行のうち49行を含む、175を超える銀行が採用。この急速な浸透は、より早い送金、より透明性の高いサービス、送金情報の拡充と予見可能性といった、銀行の顧客からのニーズが背景にある。
今回の方針決定により、2020年末までにSWIFTのネットワーク上のすべての銀行が同日着金、送金追跡機能、手数料の透明性を提供できるようになる。
※編集部注:
公開当初、「gpi(グローバル・ペイメント・イニシアティブ)」としていましたが、正しくは「gpi(グローバル・ペイメント・イノベーション)」です。訂正してお詫びします。
(2018年8月28日)
【関連記事】
・三菱商事と三菱UFJ銀行、リップルのブロックチェーンによる国際送金の実証実験
・銀行口座からもペイパルが利用できる新機能、みずほ・三菱UFJら6行が参画
・セブン銀行ら、企業から個人への送金が手軽にできる口座不要の「現金受取サービス」