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今後3年間で自社にとって重要になる技術は「ブロックチェーン」と「スマート・コントラクト」、銀行業界の7割

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2018/07/27 09:00

 アクセンチュアは、毎年発表している、世界のテクノロジートレンドに関する調査レポート「Banking Technology Vision 2018(バンキング テクノロジービジョン2018)」を公開した。

 現在、銀行は常に大量の機密データを保有しており、外部の非構造化ソース(情報源)から追加するデータ量も増大している。調査レポートによると、回答した銀行の経営幹部および IT部門責任者の94%(日本では94%)は自行で保有するデータを信頼している一方で、全体の約半数がデータ品質の検証や確認を十分に行っていないことがわかった。その内訳は以下のとおり。

・データを信頼しているが、特に検証は行っていない(11%/日本19%)
・データの検証を試みてはいるが、品質についてはよく分からない(16%/日本13%)
・データの検証は行っているが、品質確保に向けたさらなる取り組みが必要(24%/日本16%)

 また、回答者の84%(日本では97%)が、重要な意思決定の自動化を促進するためにデータを利用する機会が増えていると述べている一方で、回答者の78%(日本では81%)が、これらの自動化によって、データの捏造や部外者によるデータ操作、固有バイアスといった新しいリスクが生み出されていると感じている。

 この調査レポートでは、「Building the Future-Ready Bank(将来を見据えた銀行の確立)」をテーマに掲げており、今年のレポートは、銀行における創造的破壊の次の波となる5つのITトレンドについても紹介。そのひとつに「AI」はバックオフィスのみならず、フロントオフィスで行員の一人としての活用へと拡大しつつある。79%(日本では87%)の回答者は、2年後にはAIが協力者兼信頼できるアドバイザーとして、人と一緒に働くようになると考えている。

 また、多くの回答者が柔軟性に乏しいレガシーシステムの問題解消に、「マイクロサービス」と「ブロックチェーン」が役立つと考えている。特にブロックチェーンは、銀行業界にとって極めて重要な技術であり、今後3年間で自社にとって重要になる技術に「ブロックチェーン」と「スマート・コントラクト」を挙げた回答者の割合は、他業界の平均が60%であったのに対し、銀行業界は71%で最多となっている。

 銀行の上級役職者は、平均2.6年後には自行内で業務用のブロックチェーン・システムが始動し、将来的には自行の従来の基幹システムはコスト効率に優れたブロックチェーン・システムに置き換わるであろうと考えている。

【調査概要】
「バンキング テクノロジービジョン2018」レポートは、アクセンチュア・ラボとアクセンチュア・リサーチが毎年作成している「テクノロジービジョン2018」の情報を基にまとめたもの。公的機関や民間企業、研究機関、ベンチャーキャピタル、ベンチャー企業に在籍する25人以上の有識者で構成される「テクノロジービジョン外部諮問委員会」から収集された知見を参考にしている。また、テクノロジー分野の有識者や業界の専門家、100人近くのアクセンチュアの経営幹部に対するインタビューも実施。同時に、新しいテクノロジーの採用に関する知見を得るために、世界25カ国、18の業界にわたる6,300人以上の上級役職者およびIT担当役員を対象にオンライン調査を行っている。

年次調査レポート「バンキング テクノロジービジョン2018」は、銀行業界の動向についてまとめたもの。北米、ヨーロッパ、アジア太平洋地域、アフリカ、南米25カ国の銀行の経営幹部およびIT部門責任者、約800人を対象とした調査結果に基づいて作成している。主な回答者は、年商5億ドル以上(大多数の企業は年商60億ドル以上)の企業の上級役職者および部門・部署の責任者。

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