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KDDIと日立、ブロックチェーンと生体ID認証で、スマホなし・指だけでクーポン利用可能に

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2018/08/02 08:00

 KDDIと日立製作所は、ブロックチェーンと生体ID認証を組み合わせたクーポン決済システムの実証実験 を実施した。

 KDDIと日立が7月に行った実証実験では、KDDIおよび日立の一部社員がKDDI直営店au SHINJUKUおよび、ミスタードーナツ高田馬場戸山口ショップで、指静脈認証によりユーザー登録・本人認証を行った上で、引き換えクーポンを利用する一連の流れを行った。

 最近では金融サービスにとどまらず、さまざまなフィールドでブロックチェーンの活用が検討されているが、第三者機関の仲介なしで取引可能な基盤であるため、本人認証におけるIDやパスワードの管理面で課題がある。

 この実証実験では日立の公開型生体認証基盤 (Public Biometrics Infrastructure:PBI) による本人認証を利用したクーポン決済システムを、代表的なブロックチェーン基盤のひとつである「Hyperledger Fabric」(※)環境上に構築。PBIは従来の生体認証技術と異なり、指静脈などの生体情報自体を保存する必要がなく、それらを復号困難なデータに変換した公開鍵を用いて認証することができる。

 また、PBIとブロックチェーンを連携した日立の独自技術により、盗難や漏えいのリスクが低い生体情報の特徴データを秘密鍵として電子署名を自動生成できることから、従来のブロックチェーンと異なり秘密鍵の管理が不要となる。

 これらによって、ユーザーは認証基盤に登録した指をかざすだけで本人認証ができるため、店頭でのクーポンの提示が不要となり、スマートフォンがなくてもクーポンの利用が可能となる。また、ブロックチェーンに記録されたクーポン利用情報は改ざんが極めて困難なため、KDDIおよび提携店舗間で信頼性を担保したクーポン利用履歴の共有が容易となり、クーポン利用者数に応じた支払いが高精度に行えるという利点がある。

※ Hyperledgerは、業界の壁を越えたブロックチェーン技術の進化をめざして発足したオープンソース共同開発プロジェクト。「Hyperledger Fabric」はブロックチェーンフレームワークインプリメンテーションで、The Linux FoundationがホストするHyperledgerのプロジェクトの1つ。

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