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人生100年時代、老後生活に「悲観的」61.1%
「100歳まで生きたいと思わない」約8割

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2018/08/04 22:00

 政府は人生100年時代を見据えた施策を推進している。しかし、長生きをリスクと考え、老後の生活を経済的な面から不安視する人も多いようだ。

 政府は2017年9月から「人生100年時代構想会議」を開催し、人生100年時代を見据えた経済社会システムを創り上げるための政策のグランドデザインを検討している。会議で示された資料によると、海外のある研究で、2007年に日本で生まれた子どもの半数が107歳より長く生きると推計されており、日本の高齢化は世界一のスピードで進む可能性がある。

 6月13日に総理大臣官邸で開催された「第9回 人生100年時代構想会議」では、100年という長い期間をより充実したものにするための基本構想が取りまとめられた。その核となるのが「人づくり革命」で、幼児教育や高等教育の無償化、大学改革、社会人の学び直し(リカレント教育)など生涯にわたる学習を通して、一人一人の人材の質の向上を目指す。また、高齢者雇用の促進では、65歳以上の継続雇用年齢の引上げに向けた環境整備を進めるなど、働き方改革実行計画に盛り込まれた高齢者の就業促進策に取り組む方針だ。

 そんな中、アクサ生命保険株式会社は20代から60代の男女1,000名を対象に、人生100年時代に関するアンケート調査を実施し、その結果を7月17日に発表した。調査期間は6月20日から26日にかけて。人生100年時代のとらえ方を調べると、「ポジティブ」が50.7%で「ネガティブ」が49.3%となり、とらえ方が大きく分かれた。人生100年時代の老後の生活のとらえ方では、「楽観的」が38.9%で「悲観的」が61.1%となり、老後の生活という現実を考えると悲観的になる人が増える傾向にあった。

 続いて、長生きすることを「リスク」と考えているか調べると、78.6%の人が「リスクになると思う」と回答した。内容を具体的に聞くと「身体能力の低下」が71.3%で最も多く、以下、「収入の減少(賃金不安)」(70.9%)、「年金制度の破たん」(62.4%)、「病気にかかる」(52.4%)、「判断能力の低下」(50.4%)、「働けなくなること」(38.6%)が続いた。

 また、100歳まで生きたいと思うかを聞くと、78.8%の人が「100歳まで生きたいと思わない」(あまりそう思わない41.9% まったくそう思わない36.9%)と回答し、「100歳まで生きたい」の21.2%(とてもそう思う6.4% そう思う14.8%)を大きく上回った。また、長生きをしたくない理由を具体的に聞くと、「長生きしても生活に余裕がないと思うから(30代男性)」「お金がない状態と医療費の増える時期が重なりそう(40代女性)」などのコメントがみられた。

 政府は高齢者から若者まで、全ての国民が元気に活躍し続けられる社会の実現を目指している。しかし、健康面や経済面に不安を感じ、人生100年時代を悲観的に考える人も少なくないようだ。

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