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海外旅行保険事故、昨年度の発生率は3.42%
3500万円の保険金が支払われたケースも

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2018/08/11 18:00

 海外旅行を楽しむ人が増える中、2017年度の海外旅行保険の事故発生率は3.42%で推移し、3,000万円を超える支払い事例もあった。

 成田国際空港株式会社が8月3日に公表した「2018年夏季国際線旅客推計」によると、8月10日から19日の10日間に成田空港国際線を利用する人は、出国者が前年同期比7.8%増の50万4,000人、入国者が同6.0%増の49万4,000人と推計されている。ハワイなどのリゾート路線や韓国など近距離路線に人気があるようだ。

 また、東京国際空港ターミナル株式会社が8月3日に公表した「2018年夏季旅客推計について」でも、夏季期間中の利用者が増えている。8月9日から19日の11日間に東京国際空港(羽田空港)国際線旅客ターミナルを利用する人は、出国者が前年同期比6.0%増の30万2,800人、入国者が同5.1%増の28万9,000人と推計されている。

 海外に出かける人が増える中、懸念されているのが海外で遭遇するさまざまなトラブルだ。ジェイアイ傷害火災保険株式会社が7月31日に発表した「2017年度 海外旅行保険事故データ」によると、2017年度(2017年4月~2018年3月)の海外旅行保険の事故発生率は3.42%で、前年度の3.40%からわずかながら上昇した。29人に1人の割合で、何らかの事故に遭遇している計算になる。

 補償項目別の事故状況で最も多いのは、ケガや病気の治療費用や医療搬送費用を補償する「治療・救援費用」の49.1%(前年度比2.4ポイント減)で、手荷物の盗難・破損を補償する「携行品損害」の29.9%(同1.0ポイント減)、偶然な事故での出費を補償する「旅行事故緊急費用」の16.7%(同3.0ポイント増)が続いた。補償項目は地域別に特徴があり、「携行品損害」はアフリカ(49.6%)やヨーロッパ(42.1%)が高く、オセアニア(12.3%)やアジア(18.3%)が低かった。一方、「治療・救援費用」はオセアニア(75.7%)やアジア(68.1%)が突出して高く、アフリカ(27.0%)が最も低かった。

 また、治療・救援費用保険金の支払いでは、高額な医療費用事故も発生している。ツアー中にバス車内で発作を起こして救急車で搬送されたケース(アメリカ)では、心不全と診断されて15日間入院し、家族が現地に駆けつけた。その際には医師と看護師が付き添い、チャーター機で医療搬送されたため、あわせて3,588万円の保険金が支払われた。また、ハイキング中に滑落して救急車で搬送され、腰椎骨折のため10日間入院したケース(アメリカ)では、2,890万円の保険金が支払われた。

 日本と事情が異なる海外では、トラブルに遭遇すると想定以上の費用負担が発生するケースがある。各地域で起こりやすい事故に備えて対策をした上で、出かけるようにしたい。

※編集部注
「2018年夏季旅客推計について」のデータのうち、「入国者が同5.6%増の59万1,800人と推計」としていましたが、正しくは「入国者が同5.1%増の28万9,000人」です。訂正してお詫びいたします。(2018年8月20日、MONEYzine編集部)

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