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電力事業法人の新設、11.2%増で3年ぶりに増加
「バイオ」や「風力」が大幅増加

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2018/08/25 22:00

 電力発電事業者の法人新設が増加した。増加率ではバイオ発電事業者の52.4%増、風力発電事業者の36.0%増などが目立った。

 東京商工リサーチは8月6日、「2017年 電力事業者の新設法人調査」の結果を発表した。それによると、2017年(1月~12月)に新しく設立された法人(新設法人)は13万1,981社(前年比11.2%増)で、そのうち電力事業者は前年比11.2%増の1,988社となり、3年ぶりに前年を上回った。

 1,988社の内訳(重複あり)は、「太陽光・ソーラー」を利用エネルギーとする新設法人が前年比8.6%増の1,146社で最も多く、増加率では「バイオ」が同52.4%増の186社、「風力」が同36.0%増の321社で高かった。そのほかの利用エネルギーは「地熱」が105社(前年104社)、「ガス」が25社(同21社)、「波力」が6社(同5社)だった。

 現在の再生可能エネルギーの固定価格買取制度では、利用する再生可能エネルギーによって電力会社が買い取る価格が決まっている。2018年度以降の1キロワット時あたりの買取価格は、太陽光の場合、10キロワット以上2,000キロワット未満が「18円+税」で前年より3円下がり、2,000キロワット以上は入札によって決まる。昨年11月に発表された第1回入札結果によると、38万8,016キロワットの入札に対して落札されたのは14万1,366キロワットで、最低落札価格が17.20円、最高落札価格が21.00円だった。

 そのほかでは、風力の場合は洋上風力が「36円+税」、陸上風力が「20円+税」(リプレースの場合は17円+税)。中小水力の場合は発電量に応じて「20円+税」(5,000キロワット以上3万キロワット未満)から「34円+税」(200キロワット未満)。

 地熱の場合は1万5,000キロワット以上で「26円+税」(リプレースの場合は12円+税~20円+税)、1万5,000キロワット未満で「40円+税」(リプレースの場合は19円+税~30円+税)。

 バイオマスの場合は利用する材料によって異なり、メタン発酵ガス(バイオマス由来)で「39円+税」、間伐材等由来の木質バイオマスで発電量に応じて「32円+税」から「40円+税」、建設資材廃棄物で「13円+税」などとなっている。

 再生可能エネルギーの固定価格買取価格は太陽光が下落基調にあり、太陽光以外のエネルギーの魅力が高まっている。最近では洋上風力発電が話題になるケースも増えており、太陽光以外の再生可能エネルギーを活用した発電が加速する可能性がありそうだ。

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