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インシュアテック市場、2021年度に1790億円、健康増進型保険の開発に向けたデータ収集が進む

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2018/08/28 09:00

 矢野経済研究所は、生命保険領域における国内インシュアテック市場の調査結果を発表した。

インシュアテック市場、2021年度に1790億円

 矢野経済研究所の調査によると、2018年度の国内InsurTech(インシュアテック)市場規模(参入事業者売上高ベース)は690億円の見込み。特にAI(人工知能)などを活用した業務の効率化・高度化ソリューションが市場をけん引したほか、従来にはない生命保険会社による健康増進型保険や疾病管理プログラムの開発に向けたデータ収集などが進んでいる。

 今後については、保険の支払い業務やアンダーライティング(引受査定)などの効率化・高度化を目的としてAIやRPA(Robotic Process Automation)の導入が進んでいるほか、健康増進に向けた取組みや重症化予防など、未病から予後の重症化予防においてITを活用したさまざまな取組みが急速に進んでいる。また、健康増進型の保険などを軸とした健康関連のエコシステムが複数登場しており、今後、生命保険領域における国内インシュアテック市場は拡大していくものとみられる。これらを踏まえて、矢野経済研究所は2021年度には1,790億円に達すると予測している。

アプリやサービス開発が加速

 現在、国内の大手生命保険会社を中心に、健康診断データやライフログデータなどの収集を通じて、健康増進型保険の開発が進められている。また、外資系の生命保険会社を中心に手掛けている、疾病管理プログラムの充実に向けて、スマートフォンアプリや重症化予防プログラムなどを含めたサービス開発を今後、さらに加速させていくとみられる。

 法整備については、保険業法等の改正の動きはなく、また管轄官庁における新たな動きも見られないことから、フィンテック(FinTech)と比較すると限定的な状況にあるとする一方で、官民データ活用推進基本法(2016年12月成立)には医療系データのオープン化が掲げられているほか、プロジェクト型の「規制のサンドボックス(砂場)」は、AIやブロックチェーンなどを対象としていることから、自治体を中心にインシュアテックに関わる実証実験が進むことが期待される。

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