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米国経済の現状とNYダウeワラント取引戦略

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2018/10/01 12:00

 米国の金融引き締めが本格化する中で、投資家は今後の取引戦略をどう考えていけばよいのか。「失業率」「在庫循環」「長短スプレッド」「米国家計債務」の4つの視点で分析します。

米国の金融引き締め策が本格化

 9月26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)において、米連邦準備理事会(FRB)は政策金利の誘導目標を2.00%~2.25%に引き上げました。米国株は史上最高値圏での水準を維持していますが、株価に向かい風と考えられる追加利上げに加え、FRBのバランスシート縮小は進められており、いわゆる金融引き締め策が本格化しています。

 今回は、2018年9月28日時点の米国経済の現状を4つのグラフで確認するとともに、今後の取引戦略について紹介していきます。

失業率

 図1は米国の失業率、失業率の5ヵ月の移動平均、NYダウ平均株価の月次データです。移動平均は、月次データが上下にブレるので失業率の傾向を見るために用いています。失業率と株価の関係を見ると、失業率が低下傾向にあるときは株価は上昇傾向にありますが、過去には失業率の低下傾向が止まる、移動平均が横ばいになるとその後に米国株が下落しています。失業率の動向は米国株下落の前兆として役に立ちそうです。

※グラフをクリックすると拡大します。

 6月の失業率は4.0%、7月と8月は3.9%と横ばい傾向が続いています。失業率の低下傾向が止まったとは言えませんが、年末にかけて毎月発表される失業率には注目です。

在庫循環

 図2は米国企業の在庫と出荷の関係を示したものです。この図では縦軸に在庫の前年同月比を、横軸に出荷の前年同月比を表示しています。短期的な景気循環としてはこの在庫循環図を反時計回りに回ると考えられます。

 今年は図中の黄色の線で、7月までのデータを反映しています。7月時点では右上、つまり、景気拡大期にあることが分かります。

※グラフをクリックすると拡大します。

長短スプレッド

 「長短スプレッド」は長期金利と短期金利の差のことです。長期金利は短期金利を上回るのが一般的ですが、短期金利が長期金利を上回る、いわゆる「逆イールド」の状況になると注意が必要です。米国では過去に「逆イールド」の状況が発生し、その後に株価がピークを迎えることが発生していました。

 図3は米国の「長短スプレッド」とNYダウ平均株価の関係を見たものです。長期金利として米国10年国債利回り、短期金利として米国2年国債利回りを用いており、データは2018年9月28日(日本時間午前9時頃)までです。

※グラフをクリックすると拡大します。

 興味深いのは、「逆イールド」が発生した数ヵ月後には株価がピークを迎えていることがわかります。「長短スプレッド」は9月28日時点で約0.22%にまで縮小しています。このペースでいくと年内にも「逆イールド」が発生するかもしれません。


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著者プロフィール

  • 小野田 慎(オノダ マコト)

    eワラント証券 投資情報室長。一橋大学法学部卒業後、大和証券投資信託委託に入社、投資信託の開発業務に携わる。2005年からイボットソン・アソシエイツ・ジャパンにて金融機関向けのコンサルティング、企業等の評価に用いる資本コストの分析業務、投資信託の定量評価、現代ポートフォリオ理論に基づいたアセット・アロケーション(資産配分)に関する投資助言を行う。ゴールドマン・サックス証券を経て2011年8月より現職。ポートフォリオ構築の専門家としての経験を活かし、幅広い資産の分析を行う。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。

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