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ゴールドマン・サックス、機関投資家向け仮想通貨ウォレットのBitGoに出資

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2018/10/23 12:40

LINEも採用したセキュリティ技術

 2013年に米国パロアルトに設立されたBitGoは、ブロックチェーンをベースにした通貨のためのセキュリティ、コンプライアンス、カストディアル・ソリューションを機関投資家に提供している。同社は、オンチェーンのビットコイン取引のプロセッサーとして、ビットコイン取引の15%を取り扱う。

 今年7月、LINEグループは仮想通貨取引所「BITBOX」を立ち上げる際に、BitGoのマルチシグネチャ技術を採用した。LINEはセキュリティを重視し、機関グレードのホットウォレットで複数コインの管理に対応。「ホットウォレット」とは、インターネットを通じて仮想通貨の操作を行うことができるタイプのウォレット、対する「コールドウォレット」は、インターネットと完全に切り離されたウォレットを指す。

 LINEが採用したマルチシグネチャは「Bitgo Wallet」のみ。「Bitgo Wallet」では、マルチシグネチャ技術の3つの鍵を使った管理によって、あらゆる単一障害点(※)を除去し、詳細なセキュリティ設定でウォレット間での資産の移動を保護。また、コールドウォレットへのスムーズなリンクも可能なため、安全かつ簡単に資産を移動し、よりセキュアにサービスを利用できる。

※「単一障害点」とは、ある単一箇所が働かないと、システム全体が障害となるような箇所のことで、情報システム工学や通信、サプライチェーン・マネジメントなどの分野で使われる概念。

デジタルアセットがゲームチェンジャーに

 10月18日、BitGoはシリーズB資金調達ラウンドで総額5750万ドルを調達したと発表。今回、新たに加わったのはゴールドマン・サックスのPrincipal Strategic Investmentsグループと、ギャラクシー・デジタル・ベンチャーズ。BitGoは今回獲得した資金を、1兆ドルを保管できる暗号化ウォレットの開発に充てる。

 今回の出資にあたり、ゴールドマン・サックスは、「デジタルアセットのマーケットに機関投資家が参加するには、安全で規制に準拠したカストディ(保管)ソリューションが必要だ」と述べている。また、ギャラクシー・デジタル・ベンチャーズ創設者マイケル・ノヴォグラッツ氏は、「機関投資家は徐々に、デジタルアセットがゲームチェンジャーになることを理解しつつあり、そこに参加することを望んでいる」とコメントしている。

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