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日本のデジタルバンキング、満足度が17か国中最下位

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2018/10/27 08:00

 日本のデジタルバンキングは、サービスもユーザーもイケてない? デロイト トーマツの調査で世界17か国の現状に大きな違いがあることが明らかになった。

日本のデジタルバンキングの満足度は?

 デロイト トーマツは、グローバルで実施したデジタルバンキングに関する顧客調査の結果を発表した。この調査は2018年5月に17か国、1万7100名に対して行われ、日本の回答者は1000名。

 現在の顧客のメインバンクとの関係性は世界的におおむね良く、満足度は63%(「きわめて満足」「非常に満足」の回答者)、支持率は62%(「強く勧めたい」「勧めたい」の回答者)となった。

 一方、日本の顧客のメインバンクに対する満足度は41%支持率は31%となり、いずれもグローバルの調査を下回り、調査対象の17か国中、最も低い数字となった。

日本はATMや支店を好む「従来型利用者」が75%

 銀行サービスの顧客体験は、支店、ATM中などの物理的な接点から、デジタルチャネルのオンライン、さらにモバイルへと広がっている。この調査ではデジタル利用の観点で顧客セグメントを次の3つに分類している。

  • 従来型利用者:デジタルチャネルの利用頻度は低く、支店やATMで大半のサービスを利用
  • オンライン利用者:デジタルチャネルを利用するが、モバイルアプリよりもオンラインを選好
  • デジタル開拓者:デジタルチャネルの利用頻度が高く、モバイルアプリの使用を好む傾向が高い

 3つの顧客セグメントの割合を見ると、グローバルでは「オンライン利用者」(43%)が最多で、「従来型利用者」(28%)と「デジタル開拓者」(29%)がそれぞれほぼ同数。

 日本は、調査対象となった17か国の中で、「従来型利用者」(75%)が最も多く、「デジタル開拓者」(7%)は最も少ない。このことから、日本の顧客のデジタルバンキングの利用が遅れていることが明らかになった。

 以下のグラフはグローバルでのチャネルの利用頻度をまとめたもの。世界的に多くの顧客がすでにデジタルチャネルを頻繁に利用しており、デジタルバンキングを受け入れる姿が示されている。オンラインおよびモバイルバンキングを利用したことのある顧客はそれぞれ82%、71%であり、支店(86%)やATM(86%)といるったリアルチャネルと比べても少なくない。

 利用頻度は支店やATMを上回っており、月に6回以上利用と回答した顧客は、オンラインバンキングが35%、モバイルバンキングが33%である一方、銀行支店は5%、ATMは15%となっている。顧客との接点を増やすことは、ブランド認識の改善に向けた最初のステップであり、こうした状況は、銀行がデジタルにおけるサービスを改善すれば、顧客との関係性を向上できることを意味していると、デロイト トーマツは指摘する。

満足度向上のカギはデジタルに

 この調査では、顧客のメインバンクとの関係性はデジタルの活用と相関性があることも示された。メインバンクへの顧客の満足度は「従来型利用者」「オンライン利用者」「デジタル開拓者」とデジタルチャネルの活用が進むにつれ向上している。この傾向は、グローバルだけでなく、日本の顧客においても認められた。支持率も同様で、銀行がデジタル化を進めることが顧客にとって良い影響があることが示されている。

 しかし、日本の顧客がメインバンクのデジタルバンキングを利用しない理由を見ると、チャネルの導入だけでは足りないことがわかる。オンライン、モバイルそれぞれのチャネルを利用していない顧客にその理由を聞いたところ、多くは「必要性がない」(オンライン 53% 、モバイル50%)と回答しており、デジタルバンキングが提供する価値を見出していないことがうかがえる。

イケてるサービスになっていない

 以下のグラフは、日本の顧客のメインバンクと優良デジタルサービス企業(Apple、Google、Amazon、Samsung、Microsoftなど)への親近感を比較した結果で、これらの人気ブランドと比べて顧客がメインバンクをどのように評価しているか示されている。

 ここでは、優良デジタル企業が優れた顧客体験を提供し、顧客の理解、価値の提供などに関して、メインバンクを上まわっていると顧客自身が感じていることが明らかになっている。グローバル調査でも、その差は縮んではいるものの、全項目で優良デジタルサービスがリードする結果となった。

 今後は、デジタルネイティブと言われるミレニアル世代の顧客がますます台頭していくことから、銀行はデジタル化を進めながら、顧客により優良な体験を提供していくことが求められるとデロイト トーマツは分析している。

【調査概要】
日本の回答者(1,000名)のプロファイル
世代: 18-21 歳6%、22-36歳46 %、37-52歳 25%、53-71歳 21%、71歳以上 2%
世帯年収:300万円未満 16%、500万円未満~300万円 27%、1千万円未満~500万円 41%,1千万円以上 16%
性別:男性50%、女性50%
*図表は四捨五入により合計が100%にならない場合がある。

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