米国議会の状況
いよいよ11月6日には米国で中間選挙が行われます。報道各社の世論調査を見ると、上院は与党「共和党」、下院は野党「民主党」が過半数を取るというのが大方の見方のようです。両院とも共和党が過半数を取れば株高、民主党が取れば株安という予想も見聞きしますが、相場の方向性を予想することは困難と言えます。
相場がどちらに動くか分からないけれども、どちらかに大きく動く可能性がある、という場合にはeワラントを活用することで相場の上下を予想せずに利益を期待することができます。
米国議会上院で共和党は51議席、民主党は49議席を有していますが、非改選数は共和党42議席、民主党23議席の計65議席であり、残り35議席が改選されます。政党支持率では民主党が共和党を上回っていますが、共和党は9議席を確保すれば過半数に達するため、上院では共和党が有利と言えるでしょう。
一方で米国議会下院では共和党は235議席、民主党は193議席、空席7議席となっており、全435議席が改選されます。民主党が過半数を取るには現在の議席数を確保した上で23議席を上乗せする必要がありますが、空席7議席を含めても16議席を共和党から奪うことが前提となります。世論調査では民主党が優位にあるとされていますが、議席を奪うのは一筋縄ではいかないと思われます。
投資シナリオ
選挙結果(過半数獲得)と、筆者が予想する相場の反応は次の通りです。

今回の中間選挙など、結果によって相場が大きく動くかもしれない、という政治・経済イベントがある場合、相場の方向性を予想してレバレッジをかければ大きな利益の獲得を期待できますが、予想とは反対に相場が大きく動いた場合には損失が大きくなるリスクがあります。さらに証拠金取引の場合は追証発生のリスクもあります。
そこで、最大損失が投資元本までに限定されているeワラントを活用することを考えます。具体的には、コール型eワラントとプット型eワラントを両方とも買う両建て戦略です。コール型またはプット型のどちらかが大きく上昇することで、もう片方の下落を相殺します。

eワラントは短期間で何割、何倍にも上昇することがある一方で、最大損失は投資元本までに限定されているため、コール型とプット型の両建てにより、トータルで若干の利益を狙う戦略が可能です。