オリックスと弥生が2017年2月に設立したアルトアが提供する「アルトア オンライン融資サービス」は、オリックスが持つ与信ノウハウと、弥生が持つ会計ビッグデータに、AI技術を組み合わせた新たな与信モデルによるオンライン融資サービス。
2017年12月に「弥生会計」を利用する法人向けにサービスを開始し、小規模事業者を中心に短期・小口資金ニーズに特化した融資を提供。手続きはすべてオンライン上で完結し、最短で即日融資を可能としている。今回アルトアは、このサービスの融資対象を個人事業主に拡大すると発表した。

弥生製品を利用している個人事業主5,972名を対象としたアンケート調査(2016年3月)によると、個人事業主の44.2%は短期資金需要がありながら手続きの煩雑さなどにより金融機関からの借入に至っていない。アルトアは、9000を超える会計事務所とパートナーシップを組む弥生のネットワークを活用し、個人事業主の運転資金ニーズや突発的な借入ニーズなどに対応する。
今後は段階的に他社会計ソフト利用者にも融資対象を拡大。また、融資実績とリスク管理ノウハウを積み上げ、金融機関との共同事業(LaaS事業:Lending as a Service)につなげる予定だ。
【関連記事】
・ドコモ、ユーザーの「信用スコア」を算出、金融機関が融資に活用
・マネーフォワードグループ、「AI融資審査モデル」の開発に着手、オルタナティブレンディングも
・弥生会計、仮想通貨収支計算システムと連携