MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

協働ロボット市場が急拡大、外食やホテルで需要増
介護ロボットの肯定派も84.3%に増加

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2019/01/12 22:00

 協働ロボット市場は外食やホテルなど、新領域で利用拡大が期待され、2024年には8,500億円に達すると予想されている。

 株式会社矢野経済研究所は、協働ロボットメーカーや関連企業などを対象に「協働ロボット市場(メーカー出荷金額ベース)」を調査し、その結果を2018年12月19日に発表した。

 調査期間は2018年8月から11月にかけて。調査における協働ロボットは、産業用ロボット(ISO 8373)のうち、ISO 10218‐1に適合した協働ロボットで、人間と直接的に協働するように設計されているため、通常の産業用ロボットのように安全柵などで囲う必要がない。そのため、産業用ロボットを導入するスペースのなかった製造工場をはじめ、飲食店や大学、企業などの研究施設などで活用され始めている。

 協働ロボットの世界市場規模は、2015年の180億円から、2016年に360億円、2017年に650億円と急成長を続けている。協働ロボットは省スペースでの導入が可能なほか、設定や制御がしやすいことから頻繁に生産製品の変更をする工業分野などで利用が広まった。また、人材不足を補完する目的でも導入が進んでおり、同市場は急成長している。

出典:矢野経済研究所サイト
出典:矢野経済研究所サイト

 今後も同市場は急拡大を続け、2018年には前年比54%増の1,000億円、2024年には8,500億円に達すると予測されている。同社によると、2020年までの市場は自動車業界やエレクトロニクス業界など、産業用ロボットが多用されてきた工業分野を中心に成長する。

 2021年から2022年にかけては、需要の一服や製品の低価格化などで市場の成長が鈍化する可能があるものの、その後は産業用ロボットがあまり活用されてこなかった食品・化粧品・医薬品などの新工業分野や、外食やホテルなどのサービス産業など、工業以外の新領域での利用拡大が期待されている。

 一方、オリックス・リビング株式会社は、「介護に関する意識調査」の中で介護ロボットに関して調査し、その結果を2018年11月に発表した。調査対象は全国の40代以上の男女1,238名で、調査時期は2018年9月21日から22日。

 自分が介護される立場になった際、介護ロボットによる身体介護を受けたいか聞くと、「推奨されていれば受けてもよい」が71.2%、「積極的に受けたい」が13.1%で、双方を合わせると84.3%が肯定的だった。肯定的な人の割合は前年調査時の80.2%から上昇し、2011年の調査開始から最も高くなった。「ロボットによる身体介護は受けたくない」は14.7%だった。

出典:オリックス・リビング株式会社サイト

出典:オリックス・リビングサイト

 回答理由を聞くと、ロボット介護に肯定的な人では「ロボットは気を遣わないから」が51.3%で最も多く、以下、「本当は人の手が良いが気を遣うから」(27.2%)、「ロボットのほうが安心・安全そうだから」(13.3%)が続いた。

 他方、ロボット介護に否定的な人では、「人の手で介護されたいから」が46.9%で最も多くなったものの、調査開始以来で初めて半数を下回った。以下は「ロボットが安心・安全に思えないから」(33.3%)、「ロボットは冷たいイメージがあるから」(9.9%)の順だった。

 ロボットはさまざまなシーンで活躍しており、肯定的に考えている人も増えている。ロボット技術が進歩すれば、関連市場は引き続き拡大していきそうだ。

【関連記事】
2018年に購入してよかったもの1位は「家電」、スマートスピーカーや掃除ロボットが人気
ソフトバンクとfreee、会計・人事・労務向けRPA(ソフトウェアロボット)を共同開発
スマート農業市場、2025年には123億円に拡大 担い手不足は農業ICTや農業用ロボットで

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク


All contents copyright © 2007-2019 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5