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ERPもクラウドの時代へ、ガートナーが「ポストモダンERPのハイプ・サイクル」を発表

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2019/02/19 08:00

 ガートナー ジャパンは、「日本におけるポストモダンERPのハイプ・サイクル」の最新版を発表した。国内のERP市場は1990年代以降に一般的だったオンプレミスのモノリシック(一枚岩的) なERPスイートによる業務機能の統合と集約化、つまりERPによるアプリケーションの「近代化」が一段落し、次世代ERPへの進化が顕著になっている。

 ガートナーでは、従来の密結合型のERPスイートがカバーしている広範な業務機能をいったん分解し、クラウド・アプリケーションを含む複数のアプリケーション群を疎結合で連携するスタイルを採用した新たなERP像を「ポストモダンERP」と呼んでいる。

 今回発表されたハイプ・サイクルでは、日本の関連市場に大きな影響を及ぼすと考えられる主要なキーワード(テクノロジ、サービス、方法論、プラクティス、コンセプトなど)について取り上げ、それぞれの期待度および成熟度(時間の経過)の関係を相対的に位置付けている。

 多くのカスタマイズを伴うオンプレミスのモノリシックなERPでは、保守コストがかさむといった課題がある。クラウド、人工知能(AI)、インメモリ、モノのインターネット(IoT)といった新興テクノロジをERP戦略に取り入れ、複数のアプリケーションが緩やかに連携する形へと発展させることで、変化するビジネス要件にスピーディに対応する必要がある。

 ポストモダンERPは、クラウド・アプリケーションを活用し、コアERPに不足する機能を、複数のアプリケーションから適材適所で補完し、これによって、コアERPのカスタマイズを抑えつつ、俊敏性や柔軟性の向上を図ることが可能になる。

 現在、主要なERPベンダーは、ERPの機能の多くをパブリック・クラウドERPとしても提供するようになっており、人事や財務といったいわゆる管理系の業務領域では、パブリック・クラウドERPに対する期待がピークに達している。こうしたクラウド化の進展によって、オンプレミスとクラウド間、クラウドどうしのアプリケーション統合を実現する関連テクノロジの重要性が高まっているとガートナー ジャパンは分析している。

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