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21兆円の「利益剰余金」に象徴されるトヨタ自動車のすごさを徹底分析

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 売上高や利益が断トツの日本一、世界でも有数のトヨタ自動車をあらためて検証してみよう。

トヨタ自動車のすごさを表す、たったひとつの指標とは

 トヨタ自動車(7203)の世界販売台数は、2014年以降5年連続で1000万台を突破。企業としての最終利益を示す当期純利益も2兆円前後での推移である。2030年には電動車を年間550万台以上販売するという目標を立てているように、電動車のなかでもハイブリッド車では他社に大きく先行する。

 それでも「100年に一度の大改革時代に直面」と危機感を隠さない。自動運転車や電気自動車の開発、シェアリングサービスをめぐっては、グーグルやアップル、アマゾン・ドット・コムなど異業種を含めた大競争時代に突入。世界のIT大手に主役の座を取って代わられる、との強い危機意識があるのだろう。

 トヨタ自動車は「クルマを作る会社からモビリティサービス会社に変わる」と宣言。ソフトバンクグループ(9984)とは、モビリティサービスの開発などを目的に合弁企業、モネ・テクノロジーズを立ち上げている。

サブスクリプション(月額定額)サービスでは、3年間で1台のトヨタブランド車を利用する「KINTO ONE」と、3年間で6種類のレクサスブランド車を乗り継ぐことができる「KINTO SELECT」の2種類のサービスを提供
サブスクリプション(月額定額)サービスでは、3年間で1台のトヨタブランド車に乗れる「KINTO ONE」と、3年間で6種類のレクサスブランド車を乗り継ぐことができる「KINTO SELECT」を提供

 月額定額サービスも開始。“所有”ではなく、“好きなクルマ・乗りたいクルマを自由に選び、気軽いに楽しみたい”というニーズを取り込もうということだ。

 車両の定期メンテナンスなどをパッケージにした月額制。任意保険や自動車税なども月額料金で賄われる。契約期間は3年。たとえば、レクサスなら月額18万円、プリウスなら月額4万6100円~5万5400円(いずれも税抜き)で利用できる。

 トヨタ自動車のすごさはたったひとつの指標、21兆5316億円(2018年12月末)という「利益剰余金」に象徴される。現在の豊田自動織機から分離独立。1937年に旧トヨタ自動車工業として出発してからの80余年の利益の蓄積である。

 1ドル110円換算で、フォード・モーターとGMは2兆円台。アップルは8兆円弱。グーグルの親会社であるアルファベットは15兆円弱だ。米国企業は株価対策などから利益剰余金をあえて削減することがあるとはいえ、トヨタ自動車の数値は断然光る。


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