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マネーフォワードがデータ利活用を本格始動、強力な布陣でラボ設立

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2019/03/07 14:00

 マネーフォワードが「Money Forward Lab」を設立。同社が持つデータの利活用に本格的に着手する。

 個人向け家計簿サービスやクラウド会計などを提供するマネーフォワードは、3月1日付けで「Money Forward Lab」を設立した。所長には、日本電信電話(NTT)での研究開発実績があり、Yahoo! JAPAN研究所の立ち上げをリードした北岸郁雄氏が就任。

 また、ラボの技術顧問には、国立研究開発法人理化学研究所革新知能統合研究センター 言語情報アクセス技術チームでチームリーダーを務め、ニューヨーク大学研究准教授でもある関根聡博士が就任した。

(左から)マネーフォワード 取締役執行役員 CTO 中出匠哉氏、Money Forward Lab 所長 北岸郁雄氏、Money Forward Lab 技術顧問 関根聡氏

(左から)マネーフォワード 取締役執行役員 CTO 中出匠哉氏、Money Forward Lab 所長 北岸郁雄氏、Money Forward Lab 技術顧問 関根聡氏

 今回のラボ設立は、同社が保有するさまざまなデータを「ディープデータ」と位置づけ、量・スピード・多様性が特長である「ビッグデータ」とは異なる、その「量・質・深さ」を活かして、ビジネスをさらに成長させていくことがねらい。

 所長に就任した北岸氏は、自らの強み、そして今回のミッションを「技術成果を事業成果に結び付け、その先のお客様に提供すること」と語り、以下のような研究テーマと技術領域に取り組むとしている。

 機械学習・深層学習、自然言語処理、UI/UXの3つにフォーカスし、これらの研究を通じて、高精度な自動仕訳、チャットボットの精度向上などに適用していく。UI/UXについては、現在のPCやスマートフォンでは必須のGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)が将来的には使われなくなる状況も見据えて、継続的なサービスのあり方を模索する。

 技術顧問に就任した関根氏は北岸氏と長い交流があり、北岸氏を評して「一緒にいて楽しい(人物)」と語る。一方、関根氏は自身の専門領域である自然言語処理技術について「人に使われてなんぼ。人に役立つものをいかに作れるか」と語る。ニューヨーク大学准教授として活躍しながら、日本からインターンや学生を受け入れ、指導してきた実績がある関根氏には、研究者の人材育成においても期待がかかる。

 マネーフォワード CTOの中出匠哉氏は、「マネーフォワードが保有するデータは、提供しているサービス以上の価値があるのでは」ということは以前から考えていたことであり、社の内外から期待を寄せられていたと語る。スコアリングやレンディングといったサービスについては現在検討中であり、中小企業向けのサービスを早期に立ち上げたいとしている。

 キャッシュレス化の進展によって、同社のデータのカバレッジは高まっていくことが期待できる。自社で保有するデータがセンシティブなものであることに配慮しながら、ラボのもたらす研究成果によって、マネーフォワードの強みをさらに大きなものにしていけるか。多くの人が注目している。

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