ゲームの世界で起きている変化
グーグルやマイクロソフトなど、海外のクラウドコンピューティング大手企業がゲームのクラウド配信・開発分野に本格参入してきています。また、現在ではコンピューターゲーム、ビデオゲームを使った大戦をスポーツ競技として多くの人が観戦する「eスポーツ(esports、エレクトロニック・スポーツの略)」も日本でも広がりつつあります。
これらは、ゲームのあり方を根本的に変えるインパクトがあると思われますが、世界的にヒットしているゲームタイトルを提供している日本企業にとってはビジネスチャンスかもしれません。

グーグルが発表した「Stadia」のインパクト
3月20日から3月22日にかけて米国サンフランシスコで、コンピューターゲームとその開発に関連する展示会「GDC2019(Game Developers Conference)」が行われました。今年のGDCで話題となったのは、アルファベット傘下のグーグルが独自のクラウドゲームプラットフォーム「Stadia」を発表したことです。
また、Xboxを提供しているゲームプラットフォーム大手のマイクロソフトも、昨年クラウドゲームサービスの提供を発表しており、開発は順調に進んでいるようです。クラウドコンピューティング大手のゲーム業界への本格参入はゲーム業界を大きく変えるインパクトとなるでしょう。
グーグルもマイクロソフトも家庭用ゲーム機を使わずに、スマートフォンやタブレットで高品質なゲームを提供することを目標にしています。この流れが加速すれば、ゲーム人口が爆発的に増える可能性もあるでしょう。
クラウドによるゲームプラットフォーム事業において日本企業がグーグルやマイクロソフトに対抗していくのは厳しいとは思われますが、高品質なゲームタイトルをクラウドゲームプラットフォームに提供していくという点では、日本企業のビジネスチャンスが広がるかもしれません。