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「正社員採用予定あり」64.2%で3年ぶりに前年を下回る、大企業では過去最高84.8%

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2019/03/30 18:00

 2019年度の正社員の採用状況は64.2%の企業が採用予定があると回答。3年ぶりに前年を下回った。

 帝国データバンクは全国の企業2万3,031社を対象に「2019年度の雇用動向に関する企業の意識調査」を実施し、その結果を3月14日に発表した。調査期間は2月15日から28日で、9,701社から有効回答を得た。

 2019年度(2019年4月から2020年3月入社)の新卒・中途の正社員の採用状況を聞くと、64.2%の企業が「採用予定がある」と回答し、3年ぶりに前年を下回った。「採用予定がない」は24.4%で9年ぶりに前年を上回り、「分からない」は11.3%だった。調査は毎年実施されており、リーマン・ショック前の2008年度は「採用予定がある」が62.2%で、「採用予定がない」は30.4%だった。

 企業の規模別では、2019年度に正社員の「採用予定がある」と回答した割合は、「大企業」が84.8%で調査を開始した2005年度以降で最高を更新する一方、「中小企業」は59.1%となり、前年調査から2.2ポイント減少した。リーマン・ショック前の2008年度は「大企業」が81.1%で「中小企業」は57.0%だった。

 正社員の採用予定がある企業からは、「人手不足もあるが、平均年齢の若返りも重要」「新卒新入社員の入社にともない、ベテランのパート社員が定年退職する」など、人手不足が深刻化するなか、若手の採用で年齢構成をバランス化するという意見が多くみられた。また、「随時求人活動を行っており、中途採用を積極化する」などの意見もあった。

 一方、株式会社リクルートキャリアは、同社が運営する就職活動を支援するサイト上で、2020年卒業予定の大学生910名を対象に「就職プロセス調査」を実施し、その結果を2月27日に発表した。調査期間は2月1日から8日。

 大学生の2月1日時点の就職内定率は5.8%で、2019年卒の大学生より1.3ポイント上回った。学科別では文系が6.5%で同2.0ポイント上回り、理系が4.2%で同0.5ポイント下回った。男女別では男性が5.9%で同0.6ポイント上回り、女性が5.5%で同2.0ポイント上回った。

 就職活動の状況は、2月1日時点で就職活動をしている大学生の割合が87.5%で、2019年卒の大学生より1.9ポイント上回った。また、就職活動経験者で1月末時点までにインターンシップに参加した経験がある大学生は78.2%で同0.3ポイント上回ったものの、インターンシップに参加した企業の平均社数は5.38社で、2019年卒の大学生の5.49社を下回った。インターンシップに参加した企業数の内訳は、「1社」が17.5%、「2社」が17.1%、「3社」が11.8%、「4社以上」が53.7%だった。

 2020年卒の大学生は2019年卒の大学生より早めに就職活動に取り組んでおり、2月1日時点で内定を獲得した大学生も増えているようだ。

 企業の正社員の採用意欲は全体では前年よりやや低下したものの、大企業は積極的に採用したいと考えている。今後の内定率に注目だ。

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