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サブスクリプション市場は5627億円規模に、音楽ストリーミングの再生回数は前年比51%増

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2019/04/20 18:00

 自社の製品やサービスをサブスクリプションサービスに活用する企業が増えており、市場の拡大が続いている。

 サブスクリプションは元来、新聞などの「定期購読」を意味する英語だが、現在では広く「定額で継続して提供されるサービス」として使われている。

 株式会社矢野経済研究所はサブスクリプションサービス事業者や関連システム事業者などを対象に「国内のサブスクリプションサービス市場」を調査し、その結果を4月9日に発表した。調査期間は2018年12月から2019年3月。調査対象となったサービスは、ファッション系定期宅配や食品系定期宅配、定額で短期間の住み替えなどができる多拠点居住、定額で利用できる音楽と映像サービスなど主要8サービス。

 2018年度の国内のサブスクリプションサービス市場規模(消費者支払額ベース)は5,627億3,600万円で、2019年度は6,485億8,200万円に拡大し、2023年度には8,623億5,000万円に達すると予測している。

 サブスクリプションサービス普及の背景について矢野経済研究所は、ECサイトが流通チャネルとして成長する中、ユーザーの購入履歴をもとに定期購入を促す事業者が増えたことが要因の1つと見ている。先行していたアパレル分野以外でも、自社製品やサービスをサブスクリプションサービスに活用しようとする企業が出てくることが想定され、同市場は好調に推移すると予測している。

 サブスクリプションサービスの登場で市場拡大を続けているのが「音楽ストリーミング配信市場」だ。GfKジャパンは、主要音楽ストリーミング配信サイトにおける再生実績集計に基づき、「2018年 音楽ストリーミング配信市場動向」を2019年2月22日に発表。それによると、音楽ストリーミング配信の再生回数は前年比51%増に急伸している。

 音楽業界でサブスクリプション型のサービスが開始されたのは2015年頃で、それ以降、音楽制作会社各社の市場参入に伴う配信楽曲の増加とともに普及が進み、市場は拡大傾向にある。2018年にはユーザー層の拡大に加え、Mr.Children、椎名林檎、松任谷由実など人気アーティストのストリーミング配信が解禁された。

 音楽以外にもさまざまなサブスクリプションサービスが登場している。UCC上島珈琲株式会社は、ユーザーの嗜好性に合わせたコーヒーが毎月届くサブスクリプションサービスを3月からスタート。「どんな豆を選んでいいかわからない」「自分好みのコーヒーになかなか出会えない」というユーザーの悩みを、コーヒー豆のサブスクリプションサービスで解決してくれる。月額料金は980円(税抜・送料別)から。

 トヨタ自動車株式会社は2月、愛車サブスクリプションサービスの運営会社「株式会社KINTO」を設立。3年間で1台のトヨタブランド車に乗れる「KINTO ONE」と、3年間で6種類のレクサスブランド車を乗り継ぐことができる「KINTO SELECT」の2種類のサービスを提供する。いずれも任意保険の支払いや自動車税、登録諸費用、車両の定期メンテナンス費用などがパッケージ化されており、ユーザーはサービスに応じて月額定額料金を支払う。

KINTO ONEで提供する車種
KINTO ONEで提供する車種

 ユーザーの消費行動が「所有から利用」に変化する中、定額でモノやサービスを利用できるサブスクリプションサービスへの需要が高まっている。新たなサービスの登場で潜在的な需要が喚起されれば、市場はさらに拡大していく可能性がありそうだ。

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