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個人の投資スタイル、「リスクを負っても積極的投資」じわり増加

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2019/08/01 10:00

 J.D. パワー ジャパンが行った個人の資産運用の満足度調査で、「リスクを負っても積極的に投資する」が7ポイント増となるなど、この数年で投資スタイルに変化が見られた。

投資の傾向はどう変わったか

 J.D. パワー ジャパンは、2019年個人資産運用顧客満足度調査の結果を発表した。以下のグラフは、投資目的の推移を2012年、2015年、2019年でまとめたもの。

 同社は、はじめて調査を行った2012年の調査データと今年の調査データを比較し、顧客の意識や行動の変化を分析している。投資の目的では「老後の生活資金」は14ポイント増、「資産のリスク分散」は6ポイント増、「普通・定期預金の金利が低い」は5ポイント増。一方、「特に目的はないが資産を増やすため」は6ポイント減っている。

 投資性向では、「リスクを負っても積極的に投資する」が7ポイント増、「極力リスクを避け慎重に投資する」が8ポイント減となっている。

 顧客満足度の観点でみると、「資産のリスク分散」を目的にしている顧客の総合満足度スコアが610ポイントであるのに対し、「老後の生活資金」を目的としている顧客の総合満足度スコアは601ポイントだった。

 このことから、分散投資に向けたポートフォリオ構築はできているものの、老後に向けた資産形成については、投資期間やリスク許容度を踏まえた顧客の目的に合った提案が十分行われていないことが考えられるとJ.D. パワー ジャパンは指摘する。

地方系銀行の強みと弱み

 この調査ではサービス形態をもとに「対面証券」「ネット証券」「全国系銀行」「新形態銀行」「信託銀行」「地方系銀行」に分けて調査を実施しているが、今年から「地方系銀行」を5つの地域に分けて集計を行った。

 地方系銀行全体の総合満足度は他形態にくらべて低く、サービス水準に課題があることが分かる。しかしながら、総合満足度を構成する6ファクターの中で最も影響度の高い「顧客対応(担当者・オンライン・コールセンター)」ファクターの「担当者」に注目すると、多くの地方系銀行で全体平均を上回っている。

各部門の総合満足度ランキング

 J.D. パワー ジャパンが発表した、2019年の個人資産運用顧客満足度調査における各部門のランキングは以下のとおり。

<対面証券 部門>(対象8社)
第1位:野村證券(583ポイント)
   8年連続の受賞。「商品・サービス」「口座情報」の2ファクターで最高評価。
第2位:三菱UFJモルガン・スタンレー証券(580ポイント)
第3位:SMBC日興証券(579ポイント)

<ネット証券 部門>(対象6社)
第1位:楽天証券(626ポイント)
   「商品・サービス」「口座情報」の2ファクターで最高評価。
第2位:GMOクリック証券(622ポイント)
第3位:SBI証券(615ポイント)

<全国系銀行 部門>(対象5行)
第1位:三井住友銀行(574ポイント)
    4年連続の受賞。「商品・サービス」「口座情報」「顧客対応」「問題解決」の4ファクターで最高評価。
第2位:みずほ銀行、りそな銀行、ゆうちょ銀行(同率、556ポイント)

<新形態銀行 部門>(対象10行)
第1位:住信SBIネット銀行(612ポイント) 
    「口座情報」「手数料・金利」の2ファクターで最高評価。
第2位:ソニー銀行(602ポイント)
第3位:イオン銀行(585ポイント)

<信託銀行 部門>(対象4行)
第1位:SMBC信託銀行(571ポイント)
    「顧客対応」「口座情報」「店舗施設」の3ファクターで最高評価。
第2位:三菱UFJ信託銀行、みずほ信託銀行(同率、564ポイント)

<地方系銀行 部門:北海道・東北エリア>(対象4行)
第1位:東邦銀行(557ポイント)
    「顧客対応」「口座情報」「手数料・金利」「店舗施設」の4ファクターで最高評価。
第2位:北海道銀行(554ポイント)
第3位:七十七銀行(540ポイント)

<地方系銀行 部門:関東エリア>(対象7行)
第1位:埼玉りそな銀行(556ポイント)
    「商品・サービス」「店舗施設」の2ファクターで最高評価。
第2位:足利銀行(554ポイント)
第3位:横浜銀行、常陽銀行(同率、551ポイント)

<地方系銀行 部門:中部エリア>(対象6行)
第1位:大垣共立銀行(560ポイント)
    「口座情報」「手数料・金利」「店舗施設」の3ファクターで最高評価。
第2位:十六銀行(550ポイント)
第3位:静岡銀行(544ポイント)

<地方系銀行 部門:近畿・北陸エリア>(対象9行)
第1位:みなと銀行(566ポイント)
    「商品・サービス」「口座情報」の2ファクターで最高評価。
第2位:京都銀行、南都銀行(同率、554ポイント)

<地方系銀行 部門:中国・四国・九州エリア>(対象7行)
第1位:福岡銀行(564ポイント)
    「口座情報」「手数料・金利」「店舗施設」の3ファクターで最高評価。
第2位:伊予銀行(562ポイント)
第3位:中国銀行(555ポイント)

【調査概要】
J.D. パワー 2019年個人資産運用顧客満足度調査
年に一回、民間の銀行、証券会社で、投資信託・株式・外貨預金・FXなどの資産運用を行っている個人投資家(全国の20歳~79歳の男女)を対象に、直近1年間のサービス利用経験に対する満足度を明らかにする調査。今年で8回目。
実施期間:2019年4~5月
調査方法:インターネット
回答者数:17,263人

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