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FX市場、口座数と預り証拠金残高が増加、6月は相場の落ち着きでロスカット等未収金はゼロ

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2019/08/03 13:00

 2018年3月期の国内FXの預り証拠金残高と口座数は増加したものの、年間取引高は前年同期比25.2%減となった。しかし、FX各社はサービスやツールの充実に努めており、市場は拡大しそうだ。

 株式会社矢野経済研究所は、国内FX(外国為替証拠金取引)市場調査を実施し、その結果を7月22日に発表した。調査対象は商品先物会社、FX専業会社、証券会社、ネット銀行などで、調査期間は2018年12月から2019年2月。

 2018年3月期の国内FX市場規模(預り証拠金残高)は前年同期比7.3%増の1兆4,143億2,900万円だった。新興国通貨の急落で顧客資産が減少したほか、一部で地政学リスクが懸念されたものの、海外経済拡大と日本経済の緩やかな景気拡大の恩恵を受けたことで前年を上回った。

 2018年3月期の口座数は、前年同期比6.6%増の667万3,000口座。FX業界各社が投資行動を促進するため、新興国通貨ペアの追加やスプレッドの縮小を進めるなど、新規顧客の開拓と既存顧客の稼働率アップに努めるなどして増加した。

 しかし、2018年3月期の年間取引高は、前年同期比25.2%減の3,615兆9,932億円(百万通貨は1億円として換算)になった。一定範囲内で価格が上下を繰り返すボックス相場の中で、米ドル・円相場の方向感がつかめない展開が長く続いたことなどから、取引高が伸び悩んだ。

 2019年3月期については、為替相場変動要因となるさまざまな事象が発生するものの、FX業界各社が情報系サービスや取引ツールの拡充など、顧客満足度の向上やサポート体制の充実に取り組んでいることなどから、市場規模は1兆4,525億円、口座数は725万7,000口座、年間取引高は3,681兆円に増加すると予測している。

 一方、一般社団法人 金融先物取引業協会が公表している「ロスカット等未収金発生状況 月次・速報」によると、6月のロスカット等未収金は個人・法人ともに発生しなかった。発生ゼロは3カ月連続。

 今年に入ってからの推移を見ると、1月3日に為替相場で円高が急速に進み、多くのロスカット等未収金が発生した。発生件数は個人が6,391件で法人が210件、発生金額は個人が8億917万9,000円で法人が1億3,523万9,000円だった。2月は為替相場が落ち着いたため、ロスカット等未収金は発生しなかった。3月にはトルコリラをはじめとした新興国通貨が急落するなどしてロスカット等未収金が発生した。発生件数は個人が15件で発生金額が12万2,000円、法人は0件だった。その後は為替相場が落ち着いたことなどから、ロスカット等未収金は発生していない。

 為替相場が想定以上に変動すると、顧客の資産が大きく棄損してしまうケースがあるが、一方で、FX業界各社は顧客満足度の向上やサポート体制の充実に取り組んでおり、FX市場は拡大傾向にあるようだ。

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